| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『Endure』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『Rain day』



やまぬ雨に苛立っても仕方の無いこと。
思い出したくないことばかりが渦巻く。

未だ未練がましく貴女を想うこと赦して。
貴女の背中を抱き締め風切ったあの瞬間。

雨上がりで洗われた山の空気が美味しかった。
貴女の靡く髪と流れる山の色彩が美しかった。

思い出したくないことじゃないの。
思い出す必要ない位此処に在るの。

楽しかったって笑ってたって片隅に常に在るの。
現実世界を生きてたって貴女は今此処に在るの。

ずっと、あの頃から変わらずに此処に在るの。
恐ろしい位、未だに変わらずに此処に在るの。


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧