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ドリトル先生と牛女

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第九幕その八

「今思ったんだ」
「クリーム西瓜ですか」
「あちらはね」
「あの西瓜も美味しいですね」
「そうだね、じゃあ今日はね」
 思い立ったらという感じで言う先生でした。
「その黄色い西瓜をね」
「召し上がられますか」
「夜にね、そうするよ」
 こう河童に言うのでした、そしてです。
 河童が帰ってからまた論文を書いて家に帰る時にトミーに連絡をしてその黄色い西瓜を買ってお家に帰りました。それから晩ご飯の後で。
 皆で黄色い西瓜を食べました、お家に来ていた王子はその黄色い西瓜を見て明るい笑顔で言いました。
「この黄色い西瓜もね」
「いいよね」
「赤い西瓜もいいけれど」
 こう先生に言うのでした。
「黄色い西瓜もね」
「独特の味があってね」
「僕は好きだよ」
「僕もだよ。じゃあ皆で食べようね」
「そういえば先生」
 チーチーが先生に言ってきました。
「商店街の八百屋さんにメロンもあったね」
「あのメロンも美味しそうだったね」
 老馬も言います。
「それもかなり」
「大きくてよく熟れた感じで」
 ジップも言います。
「美味しそうだったね」
「今回は西瓜を買ったけれど」 
 ホワイティもその西瓜を見ています。
「メロンもいいね」
「値段も変わらないし」 
 西瓜と、とです。ガブガブは言いました。
「今度はそれでね」
「西瓜もいいけれどね」
「メロンもいいね」
 オシツオサレツも二つの頭で言います。
「どちらもね」
「そうだよね」
「何か昔はメロンが高かったそうだね」
「日本ではね」 
 チープサイドの家族はかつてのメロンのお値段のお話をしました。
「もう驚く位にね」
「そうだったみたいだね」
「それで滅多に買えなくて」
 ダブダブも言います。
「皆食べられなかったそうね」
「バナナもそうだったらしいね」 
 トートーはこの果物のお話をしました。
「昔の日本では」
「とにかくメロンは高いもので」
 最後にポリネシアが言いました。
「そうそう食べられなかったのね」
「そうだよ、昔は冷凍技術も発達していなかったし夕張メロンとかもなくて」
 先生は皆に答えました。
「日本ではメロンは凄く高かったんだよ」
「そうだよね」
「もう驚く位高くて」
「皆もそうそう長けられない」
「そうだったのよね」
「今じゃ西瓜と変わらない値段だけれど」 
 先生は西瓜を食べながらお話します。
「昔はね」
「全然違って」
「驚く位高くて」
「皆食べられなかった」
「そうよね」
「そうだよ、けれどね」
 それがというのです。
「冷凍技術、保存技術も発達して」
「日本でも作られる様になって」
「それでだね」
「うんと安くなって」
「それで皆食べられるんだね」
「そうなんだ、あとバナナも」
 お話に出たこちらの果物もというのです。 
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