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ドリトル先生と牛女

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第五幕その七

「原作者の人間性が出ているのかって思うし」
「そうした人も関わってるとなると」
「まさに類は友を呼ぶで」
「それでなのね」
「同じ様な人達だから」
「どっちも読まない方がいいのね」
「僕はそう思うよ、あの漫画の言ってることも出鱈目のオンパレードだしね」
 そこまで酷いというのです。
「読まない方がいいから」
「そして歯磨きはちゃんとする」
「それに尽きるわね」
「歯磨き粉も使って」
「そのうえで」
「うん、どうして歯磨き粉が世にあるか」
 そのことをというのです。
「そこから考えないとね」
「だよね」
「必要ないものがずっと世の中にあるか」
「考えてみればわかるよ」
「ちょっと考えたらね」
「そうしたものだからね」 
 それ故にというのです。
「歯もお口も奇麗で健康である為に」
「ちゃんと歯を磨く」
「歯磨き粉も使って」
「それが大事ね」
「僕はそう思うよ」
 笑顔で言ってでした。
 先生はまた論文にかかりました、そして鮫の歯について書いてからです。
 皆に言われてそれぞれのお口の中を見ました、そうして皆に言いました。
「うん、皆奇麗だよ」
「それで虫歯もない」
「そうなんだね」
「大丈夫なんだね」
「僕達のお口も歯も」
「だから安心していいよ」
 皆に笑顔で言いました。
「このままね、だからこれからもね」
「お口を奇麗にしておく」
「それも毎日」
「そうするべきだね」
「特に甘いものを食べたら」 
 その後はというのです。
「磨いて奇麗にしておかないとね」
「そういえば」
 ここでジップが言いました。
「エリザベス一世も虫歯になられたね」
「あの方は有名かな」
「少なくともイギリスではね」
 オシツオサレツも言いました。
「チョコレートを使ったビスケットがお好きで」
「そちらをよく召し上がられていてね」
「虫歯だらけだったっていうね」
 トートーも言います。
「何でも」
「それは大変なことだね」
「そうよね」 
 チープサイドの家族もそのお話に言います。
「ルイ十四世も大変だったけれど」
「あの方もね」
「虫歯一本でも大変なのに」
 こう言ったのはガブガブでした。
「それが一杯だとね」
「歯がないことも大変だけれど」
 ホワイティもルイ十四世のことを思い出しました。
「虫歯だらけもね」
「痛くて仕方なかったでしょうね」
 ダブダブ自身は歯はないですがこう想像しました。
「あの方も」
「非常に素晴らしい方だったけれど」
 ポリネシアはその功績から思いました。
「悩みもおありだったのね」
「虫歯が怖くない人はいないと思うけれど」
 こう言ったのはチーチーでした。
「あの方もだったのかな」
「いや、本当に歯は磨かないと」
 心から言う老馬でした。
「このことからも思うね」
「うん、実はあの方は虫歯に苦しんでおられたんだ」
 先生もエリザベス一世のお話をしました。 
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