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ドリトル先生の野球

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第十一幕その八

「それ以降困るよ」
「力が出なくて」
「それでよね」
「先生にしてみたら」
「どうしても」
「お茶を飲むと」
 最近はたまにコーヒーを飲むこともありますがやっぱり先生といえばこちらです。特にミルクティーです。
「目が覚めて英気もね」
「養われて」
「学問にもやる気が出る」
「そうなるのよね」
「先生としては」
「そうだよ、だからね」
 それ故にというのです。
「僕としてはね」
「ティ―セットでお茶を飲んで」
「一緒にあるお菓子とかを食べて」
「それでだね」
「それからも頑張るのね」
「そうだよ、やっぱりこの辺りイギリス人だね」
 先生はこうも言いました。
「三時にティーセットがないと」
「どうしてもよね」
「力が出ないのよね」
「先生としては」
「そうなんだ、だから毎日楽しんでるよ」
 今の様にです。
「そうしているんだ」
「そういうことだよね」
「じゃあ私達と一緒にね」
「今日も楽しみましょう」
「そして食べてからまた学問に励みましょう」
「是非ね」
 こう言って先生はミルクティーを飲みますがここで動物の皆がこんなことを言ってきました。
「お酒を飲む時や三度のご飯の時もだけれど」
「先生にこにことしてるけど」
 最初にオシツオサレツが二つの頭で言います。
「ティータイムの時が一番かな」
「一番機嫌よさそうかな」
「そうだよね、どうもね」
「先生ってティータイムの時こそね」
 チープサイドの家族もお話します。
「一番機嫌がいいかも知れないわね」
「何だかんだで」
「最近は色々な国のタイプのティーセットも楽しんでるし」
 このことはトートーが指摘しました。
「一日で最大の楽しみの時になってるかな」
「そうだね」
 ジップはトートーに続きました。
「言われてみると」
「ささやかな楽しみかも知れないけれど」
 ガブガブもミルクティーを飲みつつ言います。
「先生にとっては絶対の楽しみだし」
「イギリスにいた時から楽しんでるけれど」
 それでもとです、ダブダブは言いました。
「日本に来てからさらに、って感じだね」
「何しろ日本はお水がいいから」
 だからだとです、ポリネシアはお水のお話をしました。
「余計にいいっていうし」
「お水がいいとお茶の味も違ってきて」
 ホワイティはサンドイッチを食べつつお話しました。
「いいお水なら尚更美味しいってことだね」
「イギリスは硬水で日本は軟水」
 このことはチーチーが言います。
「先生いつも言ってるね」
「その日本の紅茶の味に魅了されて」
 今言ったのは老馬でした。 
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