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ドリトル先生の野球

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第九幕その四

「テレビの言うことを鵜呑みにしなくなって」
「巨人が弱くなった」
「その二つが合わさってなんだ」
「日本の景気はよくなったんだ」
「巨人が勝たないと日本の景気はよくならない」
 先生はこの言葉も出しました。
「この言葉は間違いだったんだ」
「むしろ逆だね」
「今の日本を見たら」
「巨人が弱くなると日本の景気はよくなる」
「そちらだよね」
「しかもだよ」
 先生は皆にさらにお話しました。
「テレビに出て来る巨人ファンのタレントの人達って酷い人が多いからね」
「あっ、確かに」
「品性下劣な人多いわね」
「もう何ていうかね」
「カルト教団の信者みたいで」
「おかしいわ」
「そうだね、そのこともね」
 どうもというのです。
「僕は気になるから」
「そうだよね」
「普通の人ならおかしいって思うよ」
「子供の教育に悪い人達ばかりで」
「それを見てるとね」
「僕もおかしいって思っているよ」
 テレビに出て来る巨人ファンのタレントさん達の発言を聞いていると、というのです。
「落語家の人でもいるけれどね」
「ああ、いるね」
「人のお家に上がり込んでご飯を貪るだけが取り柄の人だね」
「肝心の落語はどうか知らないけれど」
「言葉の全部から品のなさが出てるわね」
「強い相手には媚びて弱い相手は馬鹿にして」
「悪い生き方してるね」
「ああした人を見ているとね」
 どうしてもというのです。
「僕も思うよ」
「おかしいって思うよね」
「全部の巨人ファンがあんな人達の筈なくても」
「少なくともテレビに出て来る巨人ファンはおかしい」
「そう思うわね」
「実際にそう思っているよ」
 先生は皆に答えました。
「ガチャ目でスキンヘッドの人もね」
「あの北朝鮮大好きな人ね」
「あの人も品がないわね」
「言ってること全部滅茶苦茶だし」
「論理の欠片もないし」
「テレビは子供も観るからね」
 先生はこのことも指摘しました。
「やっぱり出来るだけおかしな人は出したらいけないよ」
「そうだよね」
「何といってもね」
「子供の教育に悪いから」
「どうしてもね」
「そう、だからね」 
 それでというのです。
「ああした人達は出したらいけないよ」
「全くだね」
「しかし本当にテレビに出て来る巨人ファンおかしな人が多いわ」
「大体巨人軍大鵬卵焼きって言われた世代?」
「そうした人達かしら」
「まさに巨人のプロパガンダを受けていた世代だよ」
 この世代の人達はというのです。
「だから今の年配の人には巨人ファンが多いんだ」
「大体学生運動していた時代かな」
「その時代の人達かしら」
「その人達はもう巨人しかなくて」
「品性もああなんだ」
「そうじゃないかな、しかし」
 ここでまた言った先生でした。
「日本のマスコミの問題点を凝縮した存在とも言えるね、巨人は」
「全くだね」
「親会社自体がマスコミだし」
「そのことを考えると」
「巨人はそう言えるね」
 先生の言う通りだとです、動物の皆も応えます。
「言われてみると」
「そうだよね」
「二十世紀後半の日本はマスコミが癌だったけれど」
「その癌細胞を凝縮させたのが巨人」
「そうだよね」
「だから余計にね」
 まさにというのです。 
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