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ドリトル先生の野球

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第八幕その二

「そしてね」
「さらにだよね」
「プロ入りしても」
「それからもだね」
「成功する秘訣になるんだね」
「そうだよ、練習つまり努力をしない人なんて」
 それこそというのです。
「何にもならないからね」
「何かになるには努力する」
「それが第一だね」
「何といっても」
「それからだね」
「そう、何かをして」
 そうしてというのです。
「人はよくなるし何かになれるからね」
「先生いつもそう言ってるね」
「人間努力が一番大事だって」
「努力を否定する人はよくないって」
「人の努力を笑っては駄目だって」
「それが必死なら余計に」
「人の努力を嗤う人は碌なものじゃないよ」
 本当にこう考えているのが先生です。
「嗤われた人が努力を続けるなら」
「それならだよね」
「もう後は言うまでもないね」
「その嗤われた人よりずっと落ちる」
「そんな人になるね」
「そうだよ、本当に努力こそが」
 まさにというのです。
「成功の秘訣だからね、その時に実らなくても」
「貯金になるね」
「その人にとって」
「それになるわね」
「そうなるからね」
 だからだというのです。
「絶対にだよ」
「努力はするべきで」
「他の人のそれを嗤ってはならない」
「むしろそれを認めて」
「応援すべきね」
「そう思うよ、結果だけを見る人も」
 そうした人もというのです。
「結局それまでだしね」
「結果だけ出せばいいとかね」
「途中はどうでもいいってなるしね」
「じゃあ結果だけ出せばいいじゃないとか」
「そうした考えになるわね」
「そう言う人はそれまでで組織もね」
 人だけでなくというのです。
「それまでだよ」
「それ以上は伸びない」
「結果だけを見るなら」
「それなら」
「体育会系に多いね」
 日本のそうした人達にというのです。
「どういう訳か」
「あれっ、体育会系って努力する社会じゃない」
「それでもなの」
「結果だけを見る人が多いの」
「そうなんだ」
「どうも上下関係が変に厳しくて」
 体育会系はというのです。
「上の人達が下の人達に絶対者でね」
「ああ、下の人達の結果だけを見る」
「結果のある人だけを大事にして」
「そうじゃない人は切り捨てる」
「そうした社会なんだ」
「そのせいかね」
 日本の体育会系の社会はそうした社会だからだというのです。
「結果だけしか見ない人がいて」
「人の努力を見ようとしない」
「過程は見ない」
「自分にとって役に立つかどうか」
「それだけの人っているんだ」
「僕はそんな人はよくないと思っているしなりたくはないよ」
 穏やかですが絶対にと拒絶している言葉でした。 
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