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ドリトル先生の競馬

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第四幕その七

「何と言っても違うからね」
「味に馴染んでいるから」
「それを食べると」
「気力からですね」
「体力も回復して」
「夏バテにもいいですね」
「だからね」
 是非にというのです。
「そちらも楽しんでね」
「夏バテに向かうべきですね」
「そうしたらどうかな」
「では今度そうした食堂にも行ってみます」
「それで食べるといいよ」
「僕スパゲティも大好きですし」
 ホフマン君はにこりと笑って言いました。
「そちらも食べます、これまで以上に」
「君もスパゲティが大好きなんだね」
「僕もですか」
「そう、ドイツ人はイタリア料理が好きだね」
「そうした人が多いね」
「だからそう言われたんですね」
 ホフマン君もこのことがわかりました。
「僕もと」
「うん、それでだよ」
「そうですか、ですが本当に」
 実際にというのでした。
「僕はスパゲティが大好きでイタリア料理も」
「だったらそちらもだよ」
「スパゲティだけでなくピザやラザニアも」
「食べるといいよ」
「それならそうさせてもらいます」
「ではね」
 先生はホフマン君にこうお話してでした、そのうえで。
 ご自身の研究室に入って論文を書いて講義をしてです、一日を過ごしました。そして三時のティ―タイムの時に。
 動物の皆にです、こう言われました。
「さっき故郷の味って言ったけれど」
「先生あまり、だよね」
「イギリス料理食べてないよね」
「日本に来てから」
「色々な料理を食べているけれど」
「いや、故郷の味はいつも楽しんでいるよ」
 先生は皆に笑って答えました。
「こうしてね」
「ああ、ティータイムだね」
「ティーセットをいつも楽しんでいる」
「これが故郷の味なんだ」
「イギリスの味なんだね」
「このミルクティーに」
 実際にそのミルクティーを飲みつつ言いました。
「上段のスコーン、中段のサンドイッチ、下段のケーキとね」
「その三段のセットがなんだ」
「三段のセットがなんだ」
「それがなんだ」
「故郷の味なんだ」
「そうだよ、いつも楽しんでいるよ」
 まさにというのです。
「僕もね」
「とはいってもね」
「イギリスっていうと」
 オシツオサレツが言ってきました。
「お料理についてはね」
「評判が悪いからね」
「世界一まずいとか」
 その様にともです、トートーが言いました。
「言われることもあるね」
「インターネットだといつも笑われているよ」
 こう言ったのはホワイティでした。
「まずいとか盛り付けが駄目とか」
「ニシンのパイとかロブスターのお料理も」
 こうしたものを挙げたのはダブダブでした。 
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