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森の城

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第三章

「そうね」
「森もいいな」
「森に行ってそうして」
「私達も森にいるが」
「森のお城ではないから」
「木のお城とはどういったものだ」
 自分達の城は石造りだ、森の中にあるが人間社会のそれによく似た宮殿だ。
「面白そうだな」
「その中もいいというし」
「それならだ」
「その城に行ってみるのもいいわね」
「そのお城は何でも」
 パックは二人にさらに話した。
「この国のものではないとか」
「この国のものではないのか」
「はい、コノートにありますが」
「何時の間にか一つになってだ」
 オベローンはここで人間の世界のことを話した。
「そして分かれているな」
「はい、ブリテン島の国はです」
「四つだったがな」
「大きく分けて、それがアイルランドはその国を出て」 
 つまり独立してというのだ。
「今は別の国です」
「月がこの世で一番美しいというそのコノートにあってか」
「そのアイルランドのものではないのです」
「では一体どの国のものなのだ」
「日本の」
「日本、確か」
「東の島国だったわね」
 オベローンだけでなくティターニャも言ってきた。
「そうだったわね」
「うむ、実に不思議な国というが」
「これからその国の様式の場所にか」
「その森の城に行くのね」
「それで如何でしょうか」
 パックは二人に勧めた。
「この度は」
「そうだな、日本のことは聞いているが」
 それでもとだ、オベローンはパックに決断した顔で答えた。
「それならだ」
「いいとですか」
「思った、ではだ」
「それならですね」
「私はそこに行こう」
「私もです」 
 ティターニャも言ってきた。
「そちらにします」
「ではお二人で」
「行こう」
「そちらに」
 二人でパックに答えてだった、実際にだった。
 二人はコノートにあるその日本様式の森の城に行った、地図にあるその城に行くとそこは何とだった。
 屋根、五層の塔だが二人の全く知らない形の角度のある屋根は木の葉が何重も重なったもので壁は木である。そして屋根のところにも窓がありそこもまた階なのがわかる。
 その塔と思える場所の周りに宮殿と思われる場所があるがも屋根は木の葉であり壁は木だ。その周りのや多くの建物も同じだった。
 その全てが木の葉と木で造られていて香りは森の中にいる時と全く同じだ、木の門を開けて中に入ると迷路の様で。
 その中を歩いて進んでだ、オベローンは言った。
「不思議な世界だ」
「そうね、聴こえてくる音楽も」
「我々の知っているものではない」
「笛も琴も太鼓も」
「歌声もだ」
「何か全く違う世界のもので」
「不思議な世界だ」
 実にとだ、オベローンは言った。
「妖精の私達が見ても」
「何か別のだ」
「そうした世界ね」
「そう思える」
「本当にそうね」
「自然と落ち着く」
 中にいるだけでとだ、オベローンは話した。
「この城の中にいると」
「お城といっても中には街がなくて」
「宮殿の様だな」
「街はね」 
 それはというと。 
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