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ドリトル先生の競馬

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第一幕その四

「まずいまずいって言われてるけれど」
「それがね」
「冷やして飲んだら美味しい」
「アイスにしたら」
「そういうことだね」
「僕もそう思うよ、アイス代用コーヒーなら」
 それならとです、先生もお話します。
「日本ではね」
「若しかするとだね」
「今の季節は大人気になるかも知れないんだ」
「麦茶と同じ味だから」
「そうしたものだから」
「そして一緒に食べるお菓子は」
 それはといいますと。
「水羊羹とかかな」
「夏の日本のお菓子だね」
「ああいうのも美味しいよね」
「アイス代用コーヒーと一緒に食べるお菓子はそれだね」
「夏の日本のお菓子」
「そっちになるんだ」
「僕今考えたけれど」
 それでとです、先生はその麦茶を飲みつつ皆にさらにお話します、その美味しいよく冷えたお茶を飲みながら。
「熱い麦茶とチョコレート菓子は合うかな」
「いや、何というか」
「それはね」
「合わないよね」
「どう考えても」
「その組み合わせは」
「そうだね、そのせいかも知れないね」
 皆に考えるお顔でお話する先生でした。
「ドイツのお菓子、ケーキと一緒に代用コーヒーを食べると」
「麦茶の味だと」
「確かに合わないかも」
「どうしても」
「ケーキにしても」
「バームクーヘンもね」
「ザッハトルテも」
 こうしたものと代用コーヒーはというのです。
「合わないね」
「麦茶と一緒に食べても」
「そうしたものはコーヒーでないと」
「それか紅茶でないと」
「どうしてもね」
「そうだろうね、それでもうね」 
 先生はテレビの画面の中で走る馬達を観ています、観れば赤い大きな馬が凄い勢いで走っています。
 その馬を観つつです、皆に言うのです。
「代用コーヒーを飲む人はね」
「少ないんだね」
「ドイツでも」
「今では」
「そうなっているのね」
「かつてはプロイセンで飲まれていて」
 昔あったこの国でというのです。
「東ドイツでも飲まれていたんだ」
「ああ、あの国だね」
 ジップが東ドイツと聞いてこう言いました。
「ドイツが東と西に分かれていた時だね」
「もう統一して随分経ってるから」
 それでと言ったのはホワイティでした。
「かつての東ドイツも普通のコーヒーが普及しているんだね」
「西ドイツだった地域と経済格差が凄かったっていうけれど」
 それでもと言ったのはポリネシアでした。
「流石に統一から随分経つしね」
「コーヒーも普通のものになってるのね」
 ガブガブも言います。
「今では」
「というか同じドイツでも随分違っていたんだね」
「そうみたいね」
 チープライドの家族は東西のドイツの違いについてお話します。 
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