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オズのキャプテン船長

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第十二幕その一

               第十二幕  最後はお空から
 船長達はリンキティンク王の国に戻ってまずは王様達と楽しく遊びました、そしてその次の日の朝です。 
 船長は朝ご飯を食べつつ皆に言いました。
「さて、今日から」
「ええ、都までね」
「戻ろうか」
「そうね、都に戻ってね」 
 トロットは船長のその提案に頷きました。
「そのうえでね」
「都でもね」
「楽しく遊びましょう」
「そうしようね」
「オズマ達も待ってくれてるしね」
「そうだね、だからね」
「今日からね」
 朝ご飯を食べてというのです。
「都まで歩いて帰ろう」
「そうしましょう」
「うむ、それならじゃ」
 二人のお話を聞いてです、皆と一緒に朝ご飯のオートミールを食べているリンキティンク王が言ってきました。
「お前さん達は船の旅をしてきたのう」
「今回はね」
「それでわしの国に来るまでもな」
 王様は船長にその時のこともお話しました。
「歩いてきたのう」
「海と陸だね」
「なら最後はじゃ」
 オズの国に帰るならというのです。
「お空はどうじゃ」
「それで帰ってはっていうんだね」
「都までな」
「けれど今のわし等は」
 船長は王様の提案を聞いてです、どうかというお顔になってこう返しました。
「空を使っての移動の手段は」
「ないのじゃな」
「だから歩いて帰るけれど」
「ならわしが貸そう」
 王様は船長に笑って提案しました。
「飛行船をな」
「この国にも飛行船があるんだね」
「国民が欲しいと言ってな」
 それでというのです。
「わしが造らせたのじゃ」
「それで持っているんだね」
「あと飛行機やヘリコプターもあるぞ」
 こちらもというのです。
「ちゃんとな」
「そうしたのもあるんだね」
「お空から地上を観ると色々わかるからのう」
「だからだね」
「国民が欲しいと言ってな」
「王様もそれはいいと判断してだね」
「造らせたのじゃ」
 そうしたというのです。
「飛行船に飛行機、ヘリコプターをな」
「全部だね」
「そう、持っておるぞ」
「それで飛行船を使って」
「都に戻るか、わしもじゃ」
 王様はオートミールを食べつつ言うのでした。
「勿論じゃ」
「一緒にだね」
「都まで行くぞ」
「それで帰りはだね」
「うむ、わしが飛行船を動かしてな」 
 そうしてというのです。
「この国まで帰る」
「つまりわし等を都まで送ってくれるんだね」
「そうでもあるしわしも都に行く」
 そうもするというのです。
「そして都でも遊ぶぞ」
「また急に決めるね」
 モジャボロは船長の即決に驚いています。 
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