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石板の言葉

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第五章

「どうも」
「どうも?」
「どうもっていいますと」
「その石板、そして神殿は」
 二人が見付けたそうしたものはとだ、教授は二人に話した。
「おそらく考古学的宗教的にです」
「大きな発見ですか」
「そうかと。ですから」
 是非にと言うのだった。
「私達をです」
「石板のところまで、ですね」
「案内してくれますか」
「それはです」
 どうかとだ、愛は教授に答えた。
「私達の依頼の一つですね」
「はい、それは」
「元々調査の護衛がお仕事でしたし」
「それならですね」
「案内させてもらいます」
 愛は教授に微笑んで答えた。
「是非」
「それでは」
「そしてです」
「石板をですね」
「調べさせてもらいます」
 こうしてだった、二人は今度は考古学の調査チームを護衛して彼等と共に遺跡に入った。そのうえでモンスター達も倒しつつ。
 罠のことも話して先に進み宝を回収しそして。
 石板のある場所に来た、するとだった。
 その石板の文字を読んでだ、教授達は口々に驚きの言葉をあげた。
「これは」
「凄いですね」
「とんでもない発見です」
「まさかこの様なことが書かれているとは」
「古代の信仰のことがわかりますね」
「神々のそれが」
「あの、この石板は」
 教授も愛達に驚きの顔で話した。
「とんでもないものですよ」
「そうなのですか」
「はい」
 まさにというのだ。
「この神殿はエレキシュガル女神の神殿ですが」
「メソポタミアの冥界の女神ですね」
「そうでしたね」
 愛も小雪もこの女神の名はこの世界で知った、この世界で信仰されている女神達の中でも篤く信仰されている女神のうちの一柱だからだ。
「確か」
「その女神の神殿ですか」
「そして」
 教授は二人にさらに話した。
「この遺跡の宝は全てです」
「エレキシュガル女神の」
「女神への捧げものと石板に書かれていて」
 そしてというのだ。
「古代の女神への信仰や儀式、そして古代の女神の周辺の神々のことも」
「書かれていますか」
「まことに貴重な発見です」
「そうだったのですか」
「当時の儀式のおける奥義も」
 このこともというのだ。
「書かれていまして」
「そうなのですか」
「はい、そして」
 それでというのだ。
「この石板の発見は」
「そうしたことが書かれていて」
「非常に貴重です」
「そうでしたか」
「実に素晴らしい発見です」
「ほな私達は」
「その発見に貢献してくれた」
 まさにという主張での言葉だった。 
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