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レーヴァティン

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第百十八話 古王国その二

「ただな」
「それでもだね」
「古王国は結構な国だからな」
 それでというのだ。
「使者は俺達の中の誰かが行くか、何ならな」
「君がなんだ」
「ああ、行ってな」
 そしてというのだ。
「降る様にな」
「言うんだ」
「ああ、それで駄目だったらな」
 降らなかった時はというのだ。
「その時はな」
「戦だね」
「その時にな」
「そうだね、拍子抜けと言ったけれど」
 剛はこうも言った。
「やっぱりね」
「戦にならないでな」
「ことが済めば最善だよ」
「やっぱりそうだよな」
「そうだね、ことがそれで終わらないと」
 使者を送ってというのだ。
「仕方ないってなるね」
「だよな、けれど戦になったらな」
 その時はというのだ。
「陸と湖からな」
「攻めるね」
「そしてな」
「あの国を降すね」
「そうするな」
 戦でというのだ。
「両方から攻めてな」
「それがいいね、何かうちは結構水軍がね」
「強いよな」
「うん、陸がメインだけれど」
「水軍はな」
「ジェノヴァやヴェネツィアも領有していてね」
「そこで有力な水軍得ているしな」
「しかもカルタゴも入ったから」
 このこともあってというのだ。
「それでね」
「余計にな」
「水軍が強くなったね」
「そうだよな」
「陸軍より強いかな」
「いや、流石にな」
 それはとだ、久志は剛の今の言葉に笑って返した。
「陸軍の方がな」
「強いかな」
「それでメインだな」
「そうした勢力だね」
「ああ、ただ水軍はこれからもな」
「重要だね」
「半島から水路で色々攻めていくだろうしな」
 このことも考えられるからだというのだ。
「東の諸都市連合にな」
「西の連合王国もね」
「ああ、どっちもな」
「地中湖を渡ってね」
「そうして攻められるならな」
 それならというのだ。
「水軍は大事だな」
「そうそう、この浮島統一にはね」
「絶対に必要だな」
「だから持ってるけれど」
「その水軍がな」
「かなり強くてね」
 それでというのだ。
「僕も今こう言ったけれど」
「けれどやっぱり陸軍の方がな」
「僕達の勢力は強いかな」
「そうだろうな、確かに強力な水軍持ってるけれどな」
 それでもというのだ。
「相手は陸にいるからな」
「やっぱり陸がメインだね」
「実際にな、それでな」
「古王国ともだね」
「決着は陸でな」
 そこでというのだ。 
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