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オズのキャプテン船長

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第二幕その五

「そうなるのじゃ」
「そこはオズの国ですね」
「勿論マンチキンのドードー鳥は青くてな」
「他の国のドードー鳥もですね」
「それぞれの色じゃ」
 そうなっているというのです。
「まさにな」
「そうですね」
「そしてじゃ」
 さらに言う王様でした。
「ここは赤いドードー鳥がおってな」
「そのどーどー鳥を見てですね」
「楽しんでもらいたい」
「わかりました」
「そして出港したら」
 王子はそれからのことをお話しました。
「色々な生きものに出会えるよ」
「オズのくににしかいない」
「そう、彼等にね」
「じゃあ今回の出湊は」
「そのことも楽しみにして」
 そうしてというのです。
「行くといいよ」
「そうなんですね」
「僕も外の世界のことは知らないけれど」
 それでもというのです。
「オズの国にしかいない生きものは多いからね」
「ドードー鳥以外にもですね」
「沢山いるからね」
「それはオズの国の大陸と同じですね」
「そう、海もお伽の国だから」
 オズの国はというのです」
「だからね」
「海も不思議な生きものが一杯いて」
「彼等を観て楽しめるよ」
「不思議でこそオズの国じゃ」
 王様は上機嫌でこうも言いました。
「若しそうでないとじゃ」
「オズの国ではないですか」
「そうじゃ」
 もうその通りだとです、王様は恵梨香に答えました。
「何もかもが不思議であってこそな」
「まさにオズの国ですね」
「それでわしも大好きなのじゃよ」
「オズの国そのものが」
「こうして君達も来てくれるしのう」
「こうして会えるのも縁だからね」
 王子もお顔がすっかり赤くなっています、そうしてにこにことしてそのうえで恵梨香達に言うのです。
「この国にいる間も楽しんでね」
「今みたいにですね」
「そう、是非ね」
「お菓子を食べてジュースを飲んで」
「そしてだよ」
「ドードー鳥もですね」
「見て欲しいんだ」
 楽しみとして、というのです。
「彼も喜ぶぶしね」
「ドードー鳥さんもですか」
「そうだよ、彼等も陽気な性格でね」
 それでというのです。
「誰かと会うことが好きなんだ」
「そうなんですか」
「そしてお喋りもね」
 そちらもというのです。
「大好きだからね」
「だからですか」
「彼と会って」
 そしてというのです。 
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