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ドリトル先生と姫路城のお姫様

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第十二幕その二

「どうしようもないからね」
「栄養的にもよくなさそうだね」
「そういうのばかりだと」
「そうしたことも考えないといけないよね」
「ルイス=キャロルさんのお食事は戦場では辛いね」
「逆にイタリア軍はよかったんだ」
 敵であったこの国の軍隊はというのです。
「栄養バランスまでね」
「そう考えると辛いね」
「イギリスの状況って」
「いいものでなかったことはね」
「本当に残念だね」
「そうだね、けれどこのレーションは」
 本当にと言う先生でした。
「美味しいからね」
「食べてみて合格」
「先生もそう言える位だね」
「見事なものなんだね」
「うん、そしてこれもね」
 ここで先生は紅茶を出しました、そのうえで皆に言いました。
「あるからね」
「あっ、紅茶だね」
「やっぱち紅茶は外せないよね」
「イギリスだからね」
「軍隊でもそうよね」
「これは絶対だね」
 先生もにこにこととして言います。
「若しも紅茶がないと」
「イギリス人としてはね」
「どうにも寂しいよね」
「日本でお茶がないことと同じだよね」
「そうなるね」
「だからレーションにもあるよ」
 しっかりと入っているというのです。
「嬉しいね」
「というか本当に紅茶がないと」
 それこそと言うダブダブでした。
「イギリスって感じがしないわね」
「イギリス人だと紅茶」
 チーチーも確かな声で言い切ります。
「先生も毎日飲んでるし」
「先生最近はレモンティーも飲むね」
「アメリカ風にね」
 チープサイドの家族はこのことを指摘します。
「中国茶も日本の色々なお茶も飲むね」
「けれど第一はミルクティーだしね」
「先生もそうだし」
 ガブガブも言います。
「やっぱりイギリス人はお茶だね」
「実際皆物凄く飲んでるしね」
 イギリスではとです、ポリネシアも言います。
「一日で一億数千杯だからね」
「日本の人口より多いから」
 ホワイティはこう表現しました。
「凄いよね」
「それだけ紅茶が大好きな人達だから」
 まさにと言うトートーでした。
「レーションにも紅茶があるね」
「紅茶がないと」
 ジップが言うことはといいますと。
「イギリス軍は戦えないかな」
「あのロイヤルネービーも紅茶がないと弱いかな」
 老馬はふと思いました。
「世界に冠たる海軍も」
「本当に紅茶はイギリス人にとってそこまでのものだから」
「軍隊でもいつも飲んでいて」
 最後の言ったのはオシツオサレツでした。
「いざという時のレーションにも入っている」
「もう必需品ってことだね」
「そうだね、これがコーヒーだと」
 まさにと言う先生でした。
「イギリス人としてはどうかな」
「あっ、辛いね」
「ちょっと考えられないね」
「戦場でコーヒーとかね」
「イギリス人としてはね」
「そうだね、アメリカ軍ならドーナツとコーヒーだけれど」
 これがというのです。 
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