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狼であることを忘れて

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第一章

               狼であることを忘れて
 アンドレ=カマンダとゾーイ=ゴーディマーは今はカマンダの神託でコンゴキンシャサに来ていた、その街に入るとだった。
 カマンダは気取った独特のステップで歩きつつゴーディマーに語った。
「私の神託ですが」
「サプールとしてやな」
「はい、あくまで暴力を振るわず」
 そうしてというのだ。
「平和主義かつです」
「エレガントにやな」
「そのことを心掛けて」
 そのうえでというのだ。
「最後の最後までです」
「ことを進めていくんやな」
「はい」 
 こうゴーディマーに答えるのだった。
「その所存です」
「そうか、ほなわしはな」
「僕もね」
 ゴーディマーだけでなく彼の右肩に手乗りサイズで出て来たキリムも言ってきた。七つ頭に鳥の尾を生やしたドラゴンという変わった姿もこのサイズだと怖くはない。
「お手伝いさせてもらうよ」
「自分のそのサプールのポリシーにな」
「お願いします、やはり私は」
 気取った仕草もしつつだ、カマンダは言うのだった。
「サプールとしてです」
「暴力は振るわない」
「平和主義だね」
「モンスターとのバトルはしても」
「それは誰かを護る為であって」
「自分の為にはです」
 その為にはというのだ。
「決して力を使わない」
「それがサプールやな」
「何といっても」
「その様に」 
 ゴーディマーとキリムにこう言ってだった。
 カマンダはまずはゴーディマーと共に旅の冒険者と素性を隠したうえでギルドに入った、そしてそこでだった。
 ある依頼を見てだ、ゴーディマーに語った。
「これがです」
「自分の神託っぽいか」
「はい」
 こうゴーディマーに答えた。
「この人探しの依頼がです」
「自分の神託か」
「こう感じました」
 それでというのだ。
「ですから」
「それでやな」
「まずはこの依頼を受けましょう」
「ほなな」
「それとですが」
「それと?」
「いえ、どうもこの依頼は」
 カマンダは考える顔になりこうしたことも言った。
「一癖も二癖もある」
「そうしたか」
「お話になりそうですね」
「まあ神託やったらな」
 それならとだ、ゴーディマーはカマンダに応えて述べた。
「それやったらな」
「癖があることもですね」
「当然やろな」
「そうですね、では」
「この依頼受けて」
「そしてです」
 そのうえでと言うのだった、そしてだった。
 二人でギルドの事務所に依頼を受けると言ってだった、そうして。
 依頼主の少女の家に向かった、少女は外見はごく普通の人間族の少女だった。名前をフランソワ=アマンムといった。しかしカマンダは彼女を見てすぐにお互いの挨拶の後で少女に言った。
「貴女はワーウルフ族ですね」
「おわかりですか」
「はい、雰囲気で」
 それでわかったというのだ。 
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