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灼熱のレゲエ

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第三章

 マルタは術で戦いかつ自分の武器の神具と術で戦うインファンテを術や薬でサポートしつつ彼と共に火山を登ったいった、敵はかなり多く山も険しく螺旋状に進まないと先に進めなかったが二人は苦難を乗り越えて。
 火山の噴火口まで来た、そうしてそこから噴火口の中を見るとそこには全長五十メートルはある巨大な役人が言った通りの姿のモンスターがいた。その身体はマグマの中でマグマよりも激しく燃え盛りその中を泳いでいた。
 だがそのモンスターの禍々しい姿を見てだった、マルタが言った。
「私達に気付いている筈ですが」
「特にやな」
「襲い掛かって来る気配はないですね」
「そやな」
「大人しいモンスターなのでしょうか」
「外見は凶悪そうでもな」
「ほなですね」
 別に凶暴でないならとだ、マルタはインファンテに提案した。
「会話を出来たら」
「会話してみるか」
「そうしましょう、あの」
 すぐにだった、マルタは噴火口のマグマの中にいるモンスターに声をかけた。そうして尋ねるのだった。
「貴方はどうしてここにおられるのですか?」
「わしに聞いてきているのか」
 モンスターはマグマから顔を出してそのうえで聞いてきた。
「そうなのか」
「はい」
 その通りだとだ、マルタはモンスターに答えた。
「貴方にです」
「わしはサラマンダーだ」
「サラマンダーとはお姿が」
「一万年生きているサラマンダーは姿を変えられる様になるからな」
「それで、ですか」
「この姿だ」
 自分でこうした姿になっているというのだ。
「わしはな」
「そうですか、お姿のことはわかりました」
「それは何よりだ」
 サラマンダーは噴火口から顔を出してきていた、そうしてそのうえで二人に巨大な顔を向けつつ語り続けた、声は低く実に男らしい声である。
「わしもな」
「はい、それで実は貴方がおられるのでこの火山が」
「動きが活発化しているか」
「そうではないですか」
「それは違う」
 サラマンダーは燃え盛る顔を二人に向けてマルタに話した。
「この火山は噴火が近く噴火すればだ」
「大きな噴火ですね」
「その時はこの島全体が脅かされる」
 そうなるからだというのだ。
「だからそれを防ぐ為にだ」
「貴方がおられるのですか」
「そうだ、わしがここにいて溶岩を身体全体で取り込んでいき」
 そうしてというのだ。
「噴火を抑えてだ」
「噴火自体もですね」
「しない様にしているのだ、小さな噴火は起こっているが」
「それが問題でして」
「少し待ってくれ、わしの家臣達も呼んでいる」
「では貴方達で」
「火山の溶岩を喰らっていっている」
 噴火の原因となるそれをというのだ。
「何千年分ものそれをな」
「今は貴方で」
「そしてわしの家臣達も働いてくれる」
「それでは」
「ここはわし等に任せてくれ、わしの力に誘われて多くの凶暴なモンスター達が来ているが」
「それでもですね」
「溶岩がなくなればわしは精霊界に戻る」
 つまり自分達の本来の世界にというのだ。 
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