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オズのファイター大尉

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第十幕その十二

「それならね」
「いいのね」
「お願いするわ」
 ドロシーに微笑んで言いました。
「是非ね」
「それじゃあね」
「では今からだね」
 大尉が言ってきました。
「ここにテントを張るんだね」
「ええ、幹の中はテントを張らなくてもいいけれど」
「ここは幹の中より寒いからね」
「だからね」
 それでというのです。
「ちゃんとね」
「テントを出して張って」
「寝ましょう」
 そのテントの中でというのです。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
「御飯も食べてね」
「今日の御飯は何かな」
「そうね、ポトフにね」
 まずはこのお料理を脳裏に浮かべたドロシーでした。
「それとオムレツかしら」
「オムレツなんだ」
「それと鮭のムニエル、あとほうれん草のクリーム煮ね」
「それで御飯とパンどっちかな」
「パンにするわ」
 今晩の主食はそれだというのです。
「そちらにね」
「パンだね」
「だってフランス料理だから」
 それならというのです。
「パンにするわ」
「あの固いフランスパンかな」
「そうね、固いパンがいいわね」
 ドロシーは大尉のその言葉に頷いて応えました。
「フランスならね」
「そうなるよね」
「ジャムやバターをたっぷりと塗って」
「そうして食べようね」
「そうしましょう」
「私は皆が食べるのを見て」
 そうしてという大尉でした。
「楽しませてもらうしね」
「いつも通りね」
「そうさせてもらうよ」
「是非そうしてね」
「じゃあね」
 二人でこうしたお話をしてでした。
 皆でフランスの家庭料理を食べます、そこでまた言うドロシーでした。
「オムレツいいわね」
「美味しいですね」
「ムニエル美味しいですよ」
「ほうれん草も」
「ポトフもいいですね」
「パンも」
 神宝達五人も言います、そしてトトも言います。
「苺のジャムがいいね」
「トトはそれを付けて食べてるわね」
「この通りね」
 実際にトトはパンにジャムを付けて食べています。
「美味しくね」
「そうよね。デザートも出すわね」
「デザートは何かな」
「クレープよ」
 ドロシーはトトににこりと笑って答えました。
「それを出すわ、中にアイスクリームを入れた」
「いいねえ、じゃあね」
「デザートまでね」
「皆で楽しもう」
「そうしましょう」
 朗らかにそうしたお話をしながらでした、皆で食べてです。そうしてから温泉に入ってそれから寝るのでした。 
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