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オズのファイター大尉

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第十幕その九

「オズの神々が導いてくれてるんだ」
「引き合わせてくれるんですね」
「そうなんだ、しかしね」
「しかし?」
「その出会いはいつも偶然かと思うと」
「必然ですね」
「オズの国の出会いは多くの場合そうなんだ」
 偶然ではなく必然だというのです。
「私だってそうだしね」
「私なんてね」
 オズの国随一の冒険家であるドロシーが言います、この娘こそオズの国で最もそうした出会いを経ている人だからです。
「もうどれだけね」
「そうした出会いがあったか」
「わからないわよ、かかしさんと樵さんに出会って」
 最初の冒険の時にです。
「臆病ライオンさんに会ってだったわね」
「はい、全てがはじまりましたね」
「それからもね」
「いつもでしたね」
「出会いがあってその度に助けてもらって」
 そうしてというのです。
「今に至るのよ」
「本当に色々ありましたよね」
「ええ、その出会いは偶然ではなくてね」
「必然で」
「今はお会いした皆とお友達になっててね」
「楽しく暮らしてますね」
「そうよ、そう思うと」
 本当にというのです。
「これまでの出会いはね」
「偶然ではなくですね」
「今の私に導いてくれるね」
「必然なんですね」
「そうよ、全てはオズの神々のお引き寄せなのよ」
 笑顔で言うドロシーでした。
「だからね」
「オズの国の出会いは必然が多いって言えますか」
「そうなの」
 こう神宝にお話しました。
「私自身のことからね」
「そうなんですね」
「確かにドロシーさんの出会いはかなり多くて」
「その出会いが何かを起こしてますね」
「オズの国の色々な人にお会いして」
「それで、でしたね」
「そうでしょ、そう思うと」
 本当にとです、ドロシーは神宝達五人にお話しました。
「オズの国の出会いは必然であることが多いの」
「一見偶然でも」
「それは、ですね」
「オズの神々のお引き寄せで」
「必然ですね」
「そうなんですね」
「そうなの、今回もポリクロームに会えたことは」
 その彼女を見ての言葉です。
「必然なのよ」
「私もそう言ってくれると嬉しいわ」
 笑顔で応えたポリクロームでした。
「本当にね」
「久し振りに会うことも」
「それもね」
「お友達には大事なことだし」
「そうよね、離れた場所で暮らしていても」
 それぞれがというのです。
「それでもね」
「会えてね」
「一緒に冒険をしてね」
「楽しめることもね」
「いいことだから」
 それでというのです。
「今回の出会いもね」
「必然よ」
「一緒に冒険をしようっていう」
 こうお話してでした、ドロシーとポリクロームは二人のお話をはじめました。大尉はその二人の女の子を見てトトに言いました。 
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