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おかしくなった自然

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第二章

「解決させてもらうよ」
「そうして頂けますか」
「必ずね」
「それでは」
「うん、今からね」
「ほな異変を探そうか」
 魯も言ってだった、二人は早速魯と広州の異変の原因を調べることにした、調べてみると異変が置きはじめた時期にだ。
 広州と名所の一つ広州塔に大雨の夜雷が落ちた、その頃から街の生態系がおかしくなった。そのことがわかってだ。
 郭は魯に広州の風呂屋の中で共に湯舟に浸かりつつ言った。
「ここはね」
「鉄塔にやな」
「行ってみる?」
「そやな、あの塔には今中に入られへんねんやったな」
「落雷前からね、落雷は避雷針で塔自体は壊れなかったけれど」
「落雷で明らかに何かあったな」
「うん、だからね」
 それでというのだ。
「鉄塔に行ってみて」
「中に入ってやな」
「調べてみよう」
「そやな、どう考えてもな」
 まさにとだ、魯は郭に湯舟の中で応えた。身体を清めた後で温めて実に気持ちがいい中でそうした。
「異変はな」
「あの鉄塔に落雷があったからだから」
「塔に関係あるな」
「だからね」
 それでというのだ。
「ここはね」
「よし、ほなな」
「お風呂からあがったら」
「鉄塔に行こうか」
「中は今老巧化していて危ないからって立ち入り禁止で」
「近々修復する予定やったな」
「そうだったけれど」
 ここはというのだ。
「僕達はあえて中に入って」
「それでやな」
「調べてみようね」
「モンスターがおったら倒してくか」
「そうしていこうね」
 二人で話してだ、そしてだった。
 二人は風呂から上がると早速だった、服を着て武装を整えたうえで鉄塔の中に入った、この世界での広州塔は仏教の塔の様な造りであり彼等が起きている世界のものよりも面積がかなりありかつ高くなっていて迷宮の様になっていた。しかも。
 中に入ると早速だった、鳴蛇や馬腹といった中国のモンスター達が出て来た、それで郭は魯に言った。
「神聖な場所なのにモンスターが出て来てるとか」
「明らかに落雷からな」
「異変が起こってるね」
「それが広州全体に及んでるな」
「そうだね、じゃあね」
「ああ、モンスターを倒しながらな」
「塔の中を調べていこう」
 こう魯に言ってだった、郭は彼と共に神具や術を使ってだった。襲い来るモンスター達を倒していきつつ塔の中を調べていった。
 モンスターは一階上がるごとに強くなっていったがこの世界を救うとされている星の者達である二人にとっては何でもなかった、だが。
 郭はその一階ごとにだ、感じるものがあり魯に言った。
「ねえ、徐々にだけれど」
「ああ、上からな」
「おかしな気配を感じるね」
「めっちゃ強いけどな」
「おかしくなった様な」
 その様なというのだ。
「そんなのを感じるね」
「そやな、ほなな」
「最上階に行こう」
 郭は術でモンスター達を倒しつつ言った。
「ここは」
「そうしような」
「絶対に最上階にね」
「何かあってな」
「それでおそらく」
「最上階のそれがな」
「街の異変と関係があるから」
 こう言ってだった、郭は魯と共に一階一階進んでいった。そして最上階に辿り着くとそこにはだった。 
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