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オズのファイター大尉

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第七幕その一

               第七幕  世界樹の前に来て
 一行は遂に世界樹が見えてきて今度は世界樹の方にひたすら進んでいきます、その中でドロシーはこんなことを言いました。
「あと少しでね」
「うん、見えてきたしね」
 かかしがドロシーに応えます。
「それならだよ」
「三日位歩いたら」
「世界樹の前に来られるね」
「そうなるわね」
「だからね」
 それでとです、かかしはドロシーに応えてそのうえで神宝達にも言うのでした。
「皆で頑張って歩いていこうね」
「あと三日で、ですか」
「僕達世界樹の前に出て」
「それで中に入られるんですね」
「世界樹の中にも」
「それも出来るんですね」
「そうだよ、あと世界樹の昇り降りはね」
 このこともお話するかかしでした。
「中に階段や梯子があるからそれを使ってだよ」
「これは最初に世界樹に来た人達が用意したんだ」
 樵もお話します。
「皆が行き来しやすい様にね」
「ううん、そうですか」
「そうした気配りをしてくれたんですね」
「後に来る人達が世界樹の中を移動した様に」
「その様にですね」
「してくれたんですね」
「そうだよ、だから移動はね」
 それはというのです。
「スムーズに行けるよ」
「それで中には色々な果物が実っていてね」
 ジャックは世界樹の中のお話をしました。
「色々な人も住んでいて」
「とても賑やかで」
「もうクリスマスツリーみたいで」
「とても楽しい場所で」
「中に入っても楽しい」
「そうした場所なんだ」
「お空の世界から妖精さん達も遊びに来たりするしね」
 そうしたこともあるというのです。
「天空のお城も見えるしね」
「ああ、あの」
「僕達が前に行った」
「騎士団の人達がいる」
「あのお城ですね」
「あのお城も見えるんですね」
「そうだよ、景色もいいんだ」
 そちらのお城もというのです。
「世界樹はね」
「とても高いしね」
 トトも五人に言ってきました。
「頂上まで登るのも楽しいよ」
「それは山登りみたいだね」
「それか塔か」
「そうしたみたいだね」
「じゃあ頂上まで登るのも楽しむ」
「そちらのこともなのね」
「うん、楽しもうね」
 まさにと言ったトトでした。
「そちらもね」
「ううん、早く行きたくなったよ」
「本当にね」
「三日と言わず今すぐにでもね」
「行きたくなったわ」
「もうそれこそ」
「そこは焦ったら駄目だよ」
 大尉は逸りだした皆に応えました。
「じっくりと三日間ね」
「歩いてですね」
「そうしてですね」
「世界樹に近付くのを楽しむ」
「そちらの楽しみもあるから」
「焦らないことですね」
「そう、そうするべきだよ」
 是非にというのです。 
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