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転生貴族の銀河

作者:ドンコ
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第四十四話

宇宙艦隊司令部









「先程言ったが・・・・・補足で同盟は経済、食料等の問題で自由に動けない状態がこのまま変わらないだろうな。債権超過で金が不足していると言えば分かるだろう。ついでに言えば六個艦隊動かすぞ。何があっても直ぐに対処でき対策も出来る数を揃える、この艦隊は私が総司令官になり指揮を取りイゼルローン要塞には即戦力の五個艦隊を駐留させるし、フェザーン自治領方面には三個艦隊を動かす。作戦は無くなったが訓練で大規模艦隊を動かした場合の不都合を探し出す」


ロルフは皆を見渡し

「この言葉はこの部屋から出たら一切話すな。この二週間の間に噂で流れるだろうがな分かるな」

「わかるな! 貴族からこの噂を流させる」

「長官では貴族を罠に誘うのですか?」

「簡単で大きな効果が有ると思うが卿等はどう考えるか」

「これで貴族の発言力を確実に削げますな」

部屋にいる全員が悪い笑みで頷く

「違うぞ。発言力を無くす消滅させるのだ。だから最後にシュターデンが役に立つし機密事項守秘義務違反の罪で裁く」

「儂もロルフが途中で悪巧みしている事に気が付いたので乗らせて貰ったがな」
司令長官は悪びれもせずに顔だけは笑っていた。

「だ! そうだぞ。これが本当の話になれば軍の機密を世間に公表したと陛下の御裁断を仰ぐが俺は機密の漏洩で帝国に損害を与えたと提言する。我が軍部の情報が漏洩した事を門閥貴族がこの件で責任を負う事になるだろう」

「相も変わらず頼もしいですな」

「それと各司令官は50代後半で次の司令官を育てる義務がある。分艦隊の司令官は50歳前後だ分かるな?」

「それは分かっています。司令官候補も我らには二人はいますぞ」
各司令官は笑顔で頷いた。

「そうか、では宇宙艦隊司令長官として命ずる各司令官を大将に昇格させる」

「オイオイ。呆けるなよ。各司令官の昇格は嬉しい事だろ」

「良いのですか?」

「まだ、未だに戦功を立てていないのですぞ」

「戦功では無く、部下を育てているのだ。それは戦いに勝よりも難しいのは分かっている。その苦労に報いる為に昇進だ受け取ってくれ。ただ昇進は情報が流れた後に正式に辞令をだすのでな、私も一司令官だったのだそれ位は分かる」

「この部屋の話は正式な話だ。だが情報漏洩を気に一気に改革するので今は我慢してくれや」

「20個艦隊の司令官全員ですか?」

「全員だ。二年後位後に進攻作戦が発令されると考えている。その戦いの後に各司令官達は上級大将に昇格した後に司令官の席を交代してだが、若い世代の教育を育てて欲しいと考えている」

「だとさ、最後に宇宙の統一の戦いで戦功を上げて後進に後を譲ってくれ」

「何とも粋な計らいですな。我ら持てる知力に経験を部下達に伝え進攻作戦までに一人前にいや、それ以上の男達に育てます」

「部下は厳しい現状に泣く事になるだろうが....」

「己の身分が高くなれば自由も無くなる分それでも権力も強くなる」

「全ては引き換えだ。前線で指揮を自由に取る事かそれとも後方で楽をするか」

「だが!後方は兵站統括部で命の危険は無い」

「それを楽ととらえて居る者がいるのなら直ぐに軍から去れ」

「後方の支援が無くば前線が維持できない、最大の能力を発揮するのは大変だぞ」

「前線で必要な物は後方で準備してくれなくては戦闘中に撤退も有りえる」

「分かるか! この場にいる全員に言っているのだぞ」

「戦争は軍の全ての人間が期待以上の事を要求する。勝つ為にだ」

「各司令官の言った通りだ。兵站統括部が最初の戦闘だと言っても良いのだよ、少なくても70日前に戦闘に最初に準備をし十分に弾薬・医薬品・交代要員・食料等を俺達が束になっても分からない物を準備しているのだから」

「司令長官として今の意見を是とする。前線と後方が一体となり戦闘が可能になる事を改めて認識してくれ」


その場にいた、全員が如何に二年後の作戦が困難かを理解し。

後方兵站統括部の所属の軍人は如何に自分達が困難な事案を!
そして、作戦の如何に難しい事の困難さを肝に命じた。

そして!


如何に自分達が各宇宙艦隊司令部の最高幹部達にその命を託されているかを知ったのだ。

今迄は簡単にそれこそだ、お役目を簡単にみられ蔑みの目で見られたか!

今の瞬間、自分達が今後の戦争で如何に大事な場面で作戦をスムーズに進める事になるかを幹部以外は知った。

幹部はこの後の作戦の為に物資の確保に補給ヵ所を再確認の為に頭で!頭の中でシュミレーションを繰り返し、会議の後に集まり作戦を練り直し万端に備えた。

会議は何処にどれだけ物資を置くか、余剰な物資をどれだけ多く置くか不測の事態に幾ら居るかを再計算し整える事にした。


前線には行けなくともその後方で如何に自分達が動くかを前提にしていた。


ロルフはそれはこの会議の後で全員がどのように動くかを予測し、宇宙艦隊副司令長官の任を全うしていたが!
何故自分が其処までするのかを考えていた。



次話に続く

 
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