| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

射水市のご当地キャラクター

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

第三章

「そっちも頑張ってね」
「わかりました、そうしてですね」
「ドラマでもね」
「射水市の宣伝をですね」
「していこう、撮影場所は全部市内だから」
「市の宣伝でもあるからですね」
「そうしていくよ、しかし」
 市役所の人は腕を組んで考える顔になってこうも言った。
「宣伝しようと思えば色々あるね」
「そう言われますと」
「イミズちゃんがいてくれたら」
「私がですか」
「軸になってくれてね」
 宣伝のそれにというのだ。
「色々出来ているよ」
「それは何よりです」
 イミズにしてもだった。
「私が市の役に立っているのなら」
「また言うけれど負けていられないからね」
「周りの県にですね」
「県自体がね」
「だからですね」
「若しドラマが成功したら」
 射水市を舞台としてたそれがだ。
「もっとね」
「大きくですか」
「今度は県を舞台にしてね」
 富山県、この県をというのだ。
「それでだよ」
「ドラマをですか」
「作るかもね、ご当地怪人もいるし」
 この富山県にはというのだ。
「彼にも出てもらって」
「あっ、私の友達です」
 ご当地怪人と聞いてだ、イミズは市役所の人にすぐに答えた。
「あの人は」
「人なんだ」
「元は熊ですけれど」
「人って呼んだんだ」
「怪人ですけれどいい人ですよ」
「じゃあその彼にも出てもらって」
「そうしてですね」
「若し市のドラマが成功したら」
 今度はというのだ。
「その時はね」
「今度は県ですね」
「それでやっていって」
「あの人もですね」
「出てもらうよ」
 イミズの友人の怪人にもというのだ。
「富山も負けていられないからね」
「だからですね」
「頑張っていこう」
「全力でそうしていきます」
 イミズも応えてだ、そうしてだった。
 富山の為に活動していった、ドラマも好評でそこから県のドラマにもなっていった。しかし彼女の富山の為の活動は続くのだった。富山県がよりメジャーになる為に。


射水市のご当地キャラクター   完


                2018・10・27 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧