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ヘタリア学園

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第百五十五話  欧州の名花

第百五十五話  欧州の名花
 麗しい砂色の長い髪に森の如き緑の瞳、頭の花飾りも映えます。白いお肌の美少女ハンガリーさん、やっと出て来てくれました。
 神聖ローマのお屋敷にはイタリアと同じような境遇のハンガリーさんという女の子がいます。可哀想な境遇ですがとても明るくていいお姉さんです。オーストリアさんのお側にいつもいます。イタリアのこともお姉さんとして随分可愛がっています。今日はハンガリーさんのお部屋でお洋服を着せてもらっています。
「ほら、よく似合うわよ」
 イタリアに自分の家の服を着せてにこにこしています。
「イタちゃんかわいーーーーー」
「何か違う気がするけれど」
 違和感を感じながらも可愛い服なので。
「まあいいか」 
 納得することにしました。ハンガリーさんはそのイタリアを神聖ローマのところに連れて行きます。
「神聖ローマ見て見てーーーー」
 イタリアもイタリアでにこにこしてその服を神聖ローマに見せます。
「ハンガリーさんの服着せてもらったんだーーーー」
「えっ、御前」
 普段とは違うイタリアにさらいドギマギです。
「何て格好なんだ」
 そう言ってふるふる震えています。イタリアはそれがどうしてかわかりません。
「えっ何?どうしたの?」
 訳がわからず困っているイタリアと相変わらず震えている神聖ローマ。ハンガリーさんはそんな二人を離れて見てにこにこしているのでした。


第百五十五話   完


                         2008・5・3
 
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