徴兵制
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第三章
新聞やテレビしか見ない者は危惧も覚えた、だがネットでは違っていた。ネットの者達はこれまで以上に冷笑的に話をした。
「馬鹿かこいつ等」
「本当に馬鹿だな」
「何が徴兵制復活だよ」
「徴兵制反対だよ」
「そんなの今時あるか」
「軍隊について無知過ぎるだろ」
こう言うのだった。
「今の軍隊は専門職の軍隊だぞ」
「それぞれ特別な技能が必要だぞ」
「それで二年か三年で除隊する徴兵とかいるか」
「自衛隊だってそうだぞ」
「専門職が二年や三年で交代していくとな」
それこそというのだ。
「やっていられるか」
「組織としての質が保てないぞ」
「しかも徴兵で数を維持する位なら」
それよりもというのだ。
「ちょっと採用基準緩めたらいいだろ」
「自衛隊の募集倍率知ってるのかよ」
「ちょっと緩めたらそれで倍になるぞ」
「しかも倍もいらないぞ」
自衛官の数もというのだ。
「精々三十万か?」
「それだけで国守れるしな」
「人手不足も解消出来るぜ」
自衛隊の人手不足の話も出た。
「それに海と空だからな、日本の国防のメイン」
「余計に数いらないだろ」
「海自と空自の艦艇と航空機増やしたらな」
「それだけで違うしな」
「どっちもそんなに人いらないぜ」
「むしろ質だろ、大事なの」
「こういうのわかってるのかよ、主民党は」
自然と言い出した主民党への批判になった、最初からそうであったがそれが余計に強まったのである。
「全然わかってなくて言ってるだろ」
「軍隊のことも自衛隊のことも国防のこともな」
「よくこんなの癒えたな」
「自衛隊のこと勉強しろ」
「他の政策も勉強してないけれどな」
「それも全くな」
「国防もだな」
こちらの分野もというのだ。
「何もかも勉強してないな」
「ただ批判するだけかよ」
「そんなのアホでも出来るぞ」
「真面目に仕事しろ」
「国会でクイズやるよりな」
「ちゃんと政治勉強しろ」
「政策理解しろ」
そうした政治家の務めを果たせというのだ。
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