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ドリトル先生と和歌山の海と山

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第五幕その一

               第五幕  和歌山のお城
 先生達はこの日は和歌山城に来ました、和歌山城は石垣と城壁、それにお堀で囲まれていて櫓や天守閣も見えます。
 その三重三階の天守閣を見てです、王子は先生に尋ねました。
「このお城は三階だね」
「天守閣はね」
「何かあれだね」
「あれというと?」
「いや、日本のお城って五層七階とか五層五階の天守閣があって」
「このお城は三階だね」
「これって格なのかな」 
 こう考えた王子でした。
「お城の」
「格というかお城の規模に比例してだね」
「天守閣も大きいんだ」
「そうだよ、大阪城や姫路城はとても大きいお城だったね」
「名古屋城もね」
「だから天守閣も大きいんだ」
 先生は王子にその三層三階の和歌山城の天守閣を見つつお話をしました。
「お城が大きいからね」
「そういうことなんだ」
「あとお城に入る大名の人も格もあったかな」
「それも関係したんだ」
「やっぱり大きな藩だとね」
 大名が治めるそこがです。
「お城も大きくてね」
「天守閣も大きくなるんだね」
「名古屋城は尾張藩がとても大きな藩だったからね」 
「そういえばあそこは御三家だったしね」
 王子はこのこともお話しました。
「紀州藩もだったけれど」
「水戸藩と一緒にね」
「徳川家の親戚の人達で」
 幕府の将軍様のです。
「吉宗さんみたいにいざとなれば将軍になる」
「その筆頭だったから」
「親藩、そして御三家の」
「しかも尾張は豊かな国だったから」
 そうした条件が揃っていてというのです。
「名古屋城は大きくてね」
「天守閣も立派なんだね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「あそこはね」
「そうなんだね」
「あと水戸藩もいいお城だというけれどね」
 先生はまだ見ていないのでこうした説明になっています、見ていないのなら伝聞ということになるのです。本では読んでいても。
「あの水戸城も天守閣はあるけれど」
「大きくはないんだ」
「うん、確か三階だったよ」
「三層で」
「そうだったよ」
「ううん、大名のお家の格とか治める藩の大きさとか」
「色々あるんだ」
 お城の天守閣にもというのです。
「だから和歌山城の天守閣はこれだけの大きさなんだ」
「成程ね」
「しかもこのお城は実はね」
 このことは少し苦笑いになってお話をした先生でした。
「最初はもっと大きなお城にする予定だったんだ」
「そうだったんだ」
「最初に築いた徳川頼宣さんはね」
「確か幕府の初代将軍家康さんの息子さんだね」
「他の御三家の初代さん達と同じでね」
 そうしたお生まれだったというのです。
「二代将軍秀忠さんの弟さんだったんだ」
「その人が築いたお城だったんだ」
「その人がお城を築いたけれど」
 それでもというのです。
「当初の予定よりずっと大きくしようとしたんだ」
「それでどうなったの?」
「幕府からどうしてそんなに大きくするって思われたんだ」
 当初の予定よりずっと大きかったからです。
「若しや謀叛って思われて」
「ああ、兄弟同士でのそれってあるからね」
 王子もわかることでした、このことは。 
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