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ドリトル先生と和歌山の海と山

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第四幕その八

「だから読もうね」
「それじゃあね」
「お家に帰ったらね」
「読もうね」
「是非ね」
 皆はパンダ達を見つつお話しました、そしてパンダ達をさらに見てそれから今度はサファリのコーナーに行くとライオンや虎達がいます、ですが。
 王子は首を傾げさせて一緒に乗っている先生に言いました。
「あの、僕アフリカの人間だから言うけれど」
「虎はだね」
「ライオンはいてもね」
 それでもというのです。
「虎はいないよ」
「そうだよね」
「うん、虎はアジアだよ」
 この生きものがいる場所はというのです。
「あと甲子園とデトロイトだよ」
「ははは、そしてアフリカにはだね」
「いないよ、ライオンはインドにもいるけれどね」
「そうだね、そこは海獣館と同じだね」
 南極にいるペンギンと北極にいるホッキョクグマが一緒にいるあそこと、というのです。
「そうだね」
「そうだよ、そこは違うよ」
「けれどここではね」
「同じ場所にいるね」
「そうだよ」
 そうなっているというのです。
「ここではね」
「それが面白いね、アフリカにいたら」
「虎はだね」
「ライオンと一緒にはいないからね」
 それでというのです。
「インドみたいに」
「インドは一緒にいるんですよね」
 トミーも言います、勿論動物の皆も一緒にいます。
「ライオンも虎も」
「あそこはそうだよ」
「ただライオンの種類は違いますね」
「ここのライオンはアフリカのライオンだね」
 サファリの中でのどかに寝ているライオン達を見て言った先生でした、見ればライオン達だけでなく虎達もそうです。
「どうやら」
「そうなんですね」
「そして虎はアムールトラだけれど」
「シベリアの方の虎ですよね」
「そうだよ、そしてバイソンはね」
 今見えたこの生きものはといいますと。
「アメリカバイソンだからね」
「アメリカですね」
「あそこのプレーリーにいるよ」
「今度はそちらですね」
「あとラマはね」
 この生きものはといいますと。
「さっき見たけれどね」
「中南米ですね」
「そしてカンガルーは言うまでもなく」
「オーストラリアですね」
「そちらだよ」
 そこの生きものだというのです。
「そうだよ」
「何か世界中の生きものが集まってる場所ですね、ここは」
「そうだね」
「アフリカだけじゃないんだね」
 しみじみとして言った王子でした。
「ここは」
「そうだね」
「そう思うと本当に面白いよ」
 王子にしてみるとです。
「シベリアの虎もいるし」
「そうだね」
「ライオンはアフリカにもインドにも所沢にもいるけれどね」
「ははは、王子はまた野球を言うんだ」
「最近僕も好きになったからね」
 だからというのです。 
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