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ドリトル先生と和歌山の海と山

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第三幕その三

「今じゃかなり小さいね」
「大人の男の人としてはね」
「物凄く小さいわね」
「じゃあ本当に昔の人は小さかったの」
「そうだったんだ」
「そうだよ、それで吉宗さんはね」
 あらためてこの人のお話をする先生でした。
「一八〇超えていたらしいよ」
「一五五センチ位の人達の中で」
「何かカエサルさんみたいね」
「凄く目立っただろうね」
「そこまで小さいと」
「うん、実際に目立ったみたいだよ」
 そう言われているというのです。
「頭一つ大きくてね」
「そんな感じだったんだ」
「そんなに大きな人だったのね」
「何か意外ね」
「大柄って感じは時代劇じゃなかったから」
 皆も驚くことでした。
「そんなに大きな人だったなんて」
「初耳だったわ」
「目立って大きくてね」
 それでとお話する先生でした。
「何処にいてもわかったらしいよ」
「そのことは意外だったよ」
 一緒にティーセットを食べている王子も言います。
「吉宗さんが大柄だったなんてね」
「和歌山の人だってことは知ってたよね」
「そのことはね、けれどね」
「背のことまではだね」
「僕も知らなかったよ、そういえば先生もね」
 ここで先生を見てお話する王子でした。
「大きいよね」
「僕のことも言うんだ」
「うん、普通に一八〇超えてるからね」
「子供の頃から背は高かったんだ」
 先生はそうだったというのです。
「それで成長するとね」
「そのまま大きくなってだね」
「一八〇を超えているんだ」
 今みたいにというのです。
「一九〇はないと思うけれどね」
「そこまではないかな」
「けれどイギリス人の平均身長は超えてるね」
「そうだよね」
「イギリス人の成人男性の平均は一七七だけれど」
「それかなり高い方だよ」
 世界的にと言う王子でした。
「日本人と比べてもね」
「日本人は大体一六七か一六五か」
「それ位なんだ」
「その中だと余計にだね」
 先生はというのです。
「先生の大きさも目立つよ」
「じゃあ僕は吉宗さんかな」
「将軍様じゃないけれどね」
 このことは笑ってお話する先生でした。
「確かにね」
「先生も背が高いからね」
「目立っているのは事実だね」
「そうだよね」
 ご自身でも言う先生でした。
「やっぱりね」
「そうだよね、それと今回のお菓子はね」
「うん、今日のお菓子も美味しいよ」
 どら焼きを食べて笑顔になっている先生でした。
「きんつばもお団子もね」
「実はどれもね」
 今のお菓子達はというのです。
「そんな高いお店で買ったものじゃないんだ」
「そうなんだ」
「商店街のお菓子屋さんで買ったんだ」
「八条町のだね」
「うん、駅前の方のね」
 そちらの商店街でというのです。 
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