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オズのトト

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第十二幕その一

           第十二幕  楽しいお祭り
 この日ドロシー達はまずは飛行船でオジョの家のところまで行きました、そしてオジョの家の前まで降りて彼のお家を訪問してでした。
 そしてです、昨日連絡したお祭りのことをお話するのでした。するとオジョは明るい笑顔で答えました。
「うん、じゃあね」
「ええ、貴方もね」
「お祭りに参加させてもらうよ」
 ドロシ―に笑顔で答えました。
「そうさせてもらうよ」
「わかったわ、それじゃあね」
「これから飛行船に乗ってだね」
「一緒に真ん中の山に行きましょう」
「そうしようね」
 笑顔でお話してでした、そのうえで。
 オジョも飛行船に乗りました、そしてまずは男女に別れてお風呂に入って身体を奇麗にしてです。
 浴衣に着替えます、まずはジョージはといいますと。トトが皆の浴衣を見てそのうえで聞きます。
「あっ、ジョージは赤なんだ」
「うん、僕の一番好きな色だからね」 
 赤地の着流しです、粋な着こなしです。模様は青いお星です。
「これにしたんだ」
「そうなんだ、そして神宝は青だね」
「そうだよ」
 神宝は青地で赤の胡弓の柄です。丁寧な着こなしをしています。
「僕の色って言ったら青だね」
「そうだね、カルロスは黄色で」
「僕は黄色だよね」
 黄色に黒のお魚です、その袖をめくっていてやんちゃな着方です。
「もうこの色しかないって思ったんだ」
「よくわかるよ、そしてナターシャは黒で」
「似合うかしら」
 黒地で黄色い向日葵が目立っています、可愛い帯の色も黄色です。おしとやかなでクールな着方です。
「浴衣は滅多に着ないけれど」
「似合ってるよ、そして恵梨香はやっぱりピンクなんだ」
「ピンクの浴衣を見てこれしかないって思ったの」
 ピンクの地で白い朝顔の柄です。帯の色も白です。
「それでなの」
「ううん、何というかね」
「日本人だからかしら」
 トトだけでなくドロシーも言います。
「恵梨香の着こなしがね」
「一番様になってるかな」
「そうよね」
「自然な感じで」
「聞慣れてる?」
「そうだよね」
「夏になったら絶対に何度か着るからかしら」
 恵梨香がドロシーとトトに応えました。
「それでかしら」
「きっとそうだね」
 トトは恵梨香ににこりと笑って答えました。
「やっぱりね」
「着慣れているから」
「着こなしもいいんだ」
「そうなのね」
「子供の頃から着てるんだよね」
「そうなの。まだ小さい立ったばかりの頃から」
 それこそ幼稚園に入る前からです。
「着ているの」
「だったらね」
「もう。なのね」
「聞慣れているのが当然だよ」
 トトはにこりと笑って恵梨香に言いました。
「やっぱりね」
「だといいけれど」
「そしてドロシーは」
 最後に彼女を見ますと。
 淡い緑の浴衣でとても奇麗な赤と青、紫と黄色の金魚達の柄の浴衣に鮮やかな緑の帯です。五人はドロシーのその浴衣を見て言いました。
「あっ、オズの国ですね」
「緑が都で金魚が四国」
「それを表しているんですね」
「帯も緑ですし」
「それは王宮ですね」
「そうなの。この浴衣はオズの国を表す浴衣だってことでね」
 ドロシーは五人ににこりと笑って答えました。 
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