| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのトト

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十一幕その六

「どうやら」
「凄く仲がいいよ」
「他の生きもの達とはそんなに交流ないけれど」
「それでもね」
「クッシーさんとは仲がいいよ」
「それは何よりだね、ただね」
 ここでこうも言ったトトでした。
「君達クッシーさん以外に他の山の人達とは交流がないんだ」
「うん、そうだよ」
「これといってね」
「お付き合いないわよ」
「別にね」
「そうみたいだね、それはね」 
 どうもと言うトトでした。
「僕達も考えていて」
「考え?」
「っていうと?」
「この山々の真ん中に特に大きな山があるね」
 その山のことからお話するのでした。
「あの山は誰もいなくて色々な木もあって食べものも豊富だから」
 それでというのです。
「あそこをこの辺りの山々の皆の共通の憩いの場所にってね」
「するの?」
「そうしようって考えてるの?」
「ひょっとして」
「あの山を」
「そうなの」 
 ドロシーが笑顔で山の皆にお話しました。
「実はね」
「そうだったんだ」
「あの山を憩いの場所になんだ」
「皆の」
「そう考えているんだ」
「ええ、それで貴方達にも聞きたいの」
 ドロシーは笑顔でコロボックルとシーザー達に尋ねました。
「どうかしら」
「ううん、どうかな」
「僕達この山でも満足してるけれど」
「充分にね」
「けれどクッシーさん以外の人達との交流もね」
「悪くなさそう」
「楽しそうだね」
 こうお話するのでした。
「それもね」
「別に悪い感じしないし」
「それじゃあだね」
「ドロシーさん達のお誘いに乗る?」
「そうする?」
「そういえばまだ他の山の人達にはお話していないね」
 ここカエルマンはこんことに気付きました。
「僕達は」
「そうだったわね」 
 ドロシーもカエルマンのその言葉に頷きました。
「言われてみれば」
「それでどうするかだね」
「それじゃあ他の山の皆にもお手紙を送って」 
 そしてと言うドロシーでした。
「後はね」
「どうするのかな」
「真ん中の山で待ちましょう」
「皆が来るのを」
「それじゃあ今から連絡をしようね」
「そのつもりよ」
 ドロシーはすぐに携帯を出してそれぞれの山のお友達にメールを送りました、するとすぐにでした。
 返事が来てです、ドロシーはにこりと笑って言いました。
「皆いいって言ってるわ」
「そうなんだ」
「真ん中の山に集まるってことでね」
 それでというのです。
「決まったわ」
「それは何よりだね」
「それで貴方達もなのね」
 ドロシーはトトに応えてからコロボックスとシーザー達に尋ねました。
「真ん中の山に来てくれるのね」
「うん、それじゃあね」
「別に何も悪いことはなさそうだし」
「それじゃあね」
「皆で行かせてもらうわ」
「奏させてもらうね」
「これで決まりね、明日にね」
 早速というのです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧