サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

研究所にて


サトシ：「戻りましたー」


マリナ：「あら、みんな思ったより
早かったのね」


サトシ：「ただの話し合いで終わりました。
シルフに動きはありましたか？」


マリナ：「今のところ動きは無いけど、
夜の7時から発表があるみたいよ？」


ヒロシ：「発表？」


マリナ：「えぇ。ラジオでそう放送してたの」


カントー新時代計画が始まって以降、
テレビとラジオの番組は全てシルフが
放送を管理しており、その情報として
今夜に何やら発表がある様子だった。


ヒカリ：「あれ、カツラさんは？」


マリナ：「カツラさんなら店長と
一緒に化学室に居るわ」


サトシ：「化学室、、何か発明してんのかな」


マリナ：「かも知れないわね。
店長も昨日の件でシルフに対して
だいぶお怒りの様子だったから、
今頃2人で兵器か何か作ってるんじゃない？」


タケシ：「そりゃあ大変だ」


マリナ：「私も今日から当分
薬剤室から離れられないと思うから、
お昼は自分達で作って食べてちょうだい」


ヒカリ：「じゃあタケシ、今日から料理担当ね」


マリナ：「ところで、あなた達の方は
どうだったの？話し合いをしたんでしょ？」


サトシ：「今日から情報収集はあっちに
任せて、俺たちはシルフに挑む戦闘準備を
する事になりました」


タケシ：「元大好きクラブの会員達は
ポケモンを所持していないみたいなんですよ」



マリナ：「ふぅん、、なら役割が
分かれるって事ね。手間が省けて
ちょうど良いんじゃない？」


ヒロシ：「、、、」


サトシ：「ヒロシ、どうしたんだ？」


ヒカリ：「アニメの少年探偵みたいに
手を顎に当てちゃって、、何か考えてるの？」



ヒロシ：「え？あぁ、、何でもないよ」


ヒカリ：「んん〜？」（まじまじ）



しばらくすると、カツラと店長が2人で
サンダーのラジコンらしき物を運び
一緒に戻ってきた。



カツラ：「おぉ皆の衆。戻ってきたのか」


店長：「おかえりーっ」


サトシ：「カツラさんに店長、、ん？」


ヒカリ：「そのラジコンは何ですか？」


カツラ：「ラジコンでは無いぞ？
対シルフ用電波妨害マシン、
その名も雷神サンダー君1号じゃ」



ヒカリ：「対シルフ用？」


サトシ：「うぉーかっこいい！」


ヒロシ：「どんな機能なんですか？」

雷神サンダーの元に皆が集まると、
カツラは機体の説明をした。