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オズのトト

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第八幕その五

「人はね」
「じゃあ私もですね」
「そうだよ」
 カエルマンは恵梨香にも答えました。
「知らないことを知る」
「そうすればですね」
「知ることが出来るんだよ」
「より多くのことが」
「そうなのだよ」
「それは学校の勉強のことだというのなら」
 ナターシャがここで言いました。
「私も今以上に」
「ナターシャは成績いいじゃない」
「そうそう、かなりね」
 ジョージと神宝がそのナターシャに突っ込みを入れました。
「国語算数理科社会なら僕が一番だけれど」
「恵梨香が二番、僕が三番でね」
「学年でそうだけれど」
「ナターシャは四番だけれど」
 それでもというのす。
「体育や音楽、図工も入れるとね」
「ナターシャは一番じゃない」
「僕は体育以外は普通だしね」
 カルロスもナターシャに言います。
「総合だとナターシャは学年一じゃない」
「だから。学校だけのことだから」
 ナターシャはこうカルロスに答えました。
「それに四教科も四番じゃなくて」
「一番になりたいんだ」
「だからよ」
「知らないことを知る」
「そうしていきたいわ」
 こう言うのでした。
「もっとね」
「そうなんだね」
「そう、もっとね」
「知らないからこそ余計に勉強をするね」
 教授は五人にもお話しました。
「それがいいんだよ」
「それじゃあ私達は」
「そう、もっともっとね」
「知ることが出来るんですね」
「勉強もね」
 そうだというのです、こうしたお話をしてです。
 皆は翌日鳥さん達のところに行って山のことをお話することにしました、そして次の日実際にでした。
 お話をするとです、鳥さん達は笑顔で言いました。
「あっ、あったんだ」
「それじゃあその山にだね」
「今から案内してくれる」
「そうしてくれるんだ」
「そうさせてもらうわ」
 ドロシーが鳥さん達に笑顔で答えます。
「是非ね」
「僕は山でも大丈夫だしね」
 ダチョウが言ってきました。
「オズの国のダチョウだからね」
「山の中でもね」
「そう、平原でなくても身体に合ってね」
 そうしてというのです。
「楽しく過ごせるんだ」
「僕も暖かい場所でも平気だよ」
 今度はペンギンが言ってきました。
「オズの国のペンギンだからね」
「気温に関係なく」
「そう、平気だよ」
「じゃあ皆山に入ってもいいわね」 
 ドロシーは全ての鳥さん達に確認を取りました。
「そうしても」
「うん、いいよ」
「そんなに素敵な山ならね」
「是非入りたいよ」
「それで暮らしたいわ」
「それじゃあね」
「ずっと皆で楽しく明るく暮らして」
 ドード―鳥は実際ににこにことして言います。
「そうしていけるね」
「絶対にね」 
 ドロシーはドードー鳥に微笑んで答えました。 
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