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星河の覇皇

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第六十六部第一章 新兵器その二十三

「我々もな」
「党内においても」
「それは、ですね」
「余計な力の消費を避ける為にも」
「是非」
「我が党もまた」
「中をまとめていくべきですね」
 領袖達も応える。
「まずはそこからですね」
「政党の中をまとめ乱れさせない」
「余計な騒動を避け」
「その芽も摘んでおくのですね」
「そういうことだ、まずは中だ」
 とかくだ、クリシュナータは己の政党の中を見回すことを念頭に置いていた。これは党の総裁としてである。
「政策がよくともだ」
「政争が多くては」
「それではですね」
「何も出来ない」
「政治は、ですね」
「私は政治の世界で学んだ」
 クリシュナータはあくまで冷静に言う。
「まずはだ」
「政治は中から」
「政党政治ならば政党からですね」
「政党の中をまとめる」
「乱れさせない」
「同士討ちはしない」
 この言葉も出た。
「融和というか中では争わない」
「それをまず避けないとならないものですね」
「中が乱れれば力を使い弱まる」
 その内乱でだ、内乱で乱れた話も枚挙に暇がない。
「そしてそこをだ」
「相手に付け込まれる」
「そして滅ぼされる」
「そうした事例も歴史には多いですし」
「政治の世界でもですね」
「よくありますね」
「だからしないに限る」
 最初からとだ、クリシュナータはここでも言うのだった。
「最初からな」
「では今回のことも」
「そうした芽は摘みますか」
「選挙の前ですが」
「それでも」
「選挙をやる前だからこそだ」
 そうした時だからだというのだ。
「事前にだ」
「おかしな芽を摘む」
「そのうえで健全な状況で、ですね」
「選挙を行う」
「その状況を作っておくのですね」
「立候補者はいい」
 その二人はというのだ。
「問題は周りだ」
「不要な対立を煽る者を」
「そうした者を見付けてですか」
「対しますか」
「そうしていきますか」
「怪しいものは左遷だ」
 党内においてというのだ。
「地方にでも回すのだ」
「立候補者達から離す」
「そうしていきますか」
「党の外にいる者達もだ」
 党はその党だけでは成り立たない、外の世界もあるのだ。そして党の外からも内部抗争の要因は来るというのだ。
 だからだ、外もというのだ。
「手を打っておく」
「是非ですね」
「そうした人物は近寄らせない」
「おかしな水も入れない」
「そうしたこともしていきますか」
「ガードを固める」
 外からのそれもというのだ。 
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