| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七章 C.D.の計略
  ディライン颯爽登場!!


これまでの、仮面ライダーディケイドは―――――

------------------------------------------------------------


《FINAL ATTCK RIDE―――DE DE DE DECADE!》

「ハァッ!!」

「グェ!?!!」


街中で暴れた怪人。
種族的にはドーパントとされるそいつに対し、ディメンションキックをブチかまして沈黙させるディケイド。


ディケイドのパワーは様々な力に還元することが出来、それはWのメモリブレイクの力にも通じる。
よって必殺技を喰らったこの男は強制的に人間態に戻され、飛び出したメモリがバキンと音を立てて砕けた。



場所は、風都。
戦士のいなくなった、風の吹く空虚な街だ。

時はすでに10月。
夏は終わり、すでに秋から冬の様相が見えてくるころ。


Wがマキシに敗北してから、実に一か月が経過していた。




「で、なんで俺らが自警団に駆り出されんだよ」

「しょーがないだろ?Wの二人がいないんだから」

「ったく、あいつら・・・どこでさぼってやがる」


今、風都の犯罪はドーパントのみのものでは無くなっている。


そもそも世界が混じった時点でドーパントだけではなくなったのだが、やはり風都、ドーパント犯罪が多かった。
それがここにきて、様々種族による犯罪が一気に伸びてきたのだ。


具体的には、ヤミーによる犯罪が増えた。
付け加えるなら、少数だがゾディアーツも現れたとの報告がある。


だが

『財団X?あいつらは今風都に関心は無いようだが?』

国際警察に務める男はそう言う。
仮面ライダーフォーゼである如月弦太朗のの盟友、仮面ライダーメテオ・朔田流星によると、財団Xはこちらに手出しはしていないらしい。

と、なると




「マキシとかいう奴が風都でばら撒いてるってことか?」

元財団Xの研究員ならば、それくらいのことはやってのけるだろう。
そんなことを言いながら、一仕事終え、一杯のコーヒーを飲みながら仮面ライダーディケイド・門矢士が愚痴る。

場所は風都を離れ、光写眞館。
その内装はいつもと変わらない。



「なあ士」

「却下だ」

テーブルに相対して座るのは、「二人目」の仮面ライダークウガ・小野寺ユウスケ。
その言葉を、最初の発言だけで士はバッサリと斬った。

曰く、あれはあいつらが片を付けるヤマだ、とのこと。



「オレ達は繋ぎだ」

「あーそーですか」

少し不満そうに、しかし士の言うことは大体正しいと知っている彼はそれ以上言わない。
そこにこの写眞館の主・光栄次郎が、ユウスケ分のコーヒーをカチャリと置いた。


「人にはね、乗り越えるべき試練ってのがあるんだよ。その人がやらなきゃいけないことっていうのかね」

「流石だジーさん。ユウスケよりよくわかってる」

「おい」

「そうだとも。で、士君がやるべきなのは、溜めこんでる現像代のツケを払うことだがね」

「お、夏ミカンも帰ってきたみたいだ」


つ、士くーん、とか何とか言って引き留めようとする栄次郎をスルーして、士が立ち上がる。
「EARTH」からの給料だってある筈なのに、なぜこの男はここまでして踏み倒すのか。


(一回くらい怒ってもらうか?)

ユウスケは想像する。
五代雄介、津上翔一、天道総司に怒られる士。

士が大人しく怒られるのは思いつかないが、あの三人に歯向かう人間も思いつかない。



が、そんなのは杞憂に終わる。
ズキュッ!という音がしたと思ったら、首を抑えて士が笑い転げて呼吸困難に陥っていた。

この館にはヒエラルキーがある。
その頂点が彼女、光夏海であった。


おそらく、というか絶対。
彼女の秘伝「笑いのツボ」を押されたのだろう。

強制爆笑術を前には、ライダー大戦の覇者も勝ち目がない。


「あははははは!!な、何をする夏ミカン!!」

「いえ、なんとなくですけど」

「大丈夫、あってるから」

「ならいいじゃないですか。おじーちゃん、私にも一杯下さい」

はいよっ!と返事をして、孫娘にもコーヒーを用意する栄次郎。

彼女には逆らわないようにしよう。
そう心に決めたユウスケであった。


そんなこんなをしていると、もう昼飯時だ。
栄次郎が夏海のコーヒーを一緒に昼ご飯を持ち出してくる。


と、その時




ゴォン・・・・・!!!
キャーーー・・・・―――!!!



何やら遠くから、何かが壊れる音と悲鳴が聞こえてきた。
思わず立ち上がり、外に飛び出そうとする二人。そのまま昼飯を食おうとする一人。

二秒後、三人(一人爆笑)が写眞館を飛び出した。



------------------------------------------------------------


現場にはすぐについた。
場所はとある大学の敷地内。


その講堂前で、一体の怪人が暴れていた。

「キシシシシシ!!!」

「おい止めろ・・・俺はそんなこと望んでいなぐえっ!!」

「キャーー!!」

「うぉぉぉお!?おい大丈夫かよ!?」


暴れていたのは、カブトムシヤミー。

大方、セリフからして今殴られた青年が宿主なのだろう。
そしてそんな彼を心配する男女。

アンクがここにいれば、鼻で笑うだろう。
『ただの女の取り合いか』と。



士たちが到着するまで、あと5分はかかる。
ヤミーが男をボコボコにするのに、2分とかかるまい。

間に合うか。





結果を言うと、間に合った。
だが、間に合ったのは彼らではなく――――




「チョぉぉぉぉおおおっと、待ったァ!!!」



------------------------------------------------------------


士たちが到着してまず目撃したのは、カブトムシヤミーがいいようにあしらわれている様子だった。

「すげ!!」

「あの子、何者でしょうか?」

「さあ・・・な」


夏海があの子というのは、ちょっと待ったと声をかけてヤミーを止めた人間であった。

歳は夏海より若い感じ。
高校生以上大学生未満のような、活発な感じの「女の子」だ。


「まったく、私の生活圏内にまでホイホイ来ないでよね!!!」

そう言いながらヤミーから距離をとる少女。
突き出された拳に足の裏を当て、その勢いを利用しての後退だ。


そして取り出したるは、見た目は完全にディケイドライバーのグレーバージョン―――の、小型ブレスレットタイプ。

彼女はそれを左手首に巻き付け、一枚のチップを取り出した。
SDカード程の大きさのそれを挿し込み、手首を縦横と振って回転させる。


そうすることでブレスレットが起動し、スタンバイ状態になる。

そして、そのブレスレットをタァン!と叩いて


《KAMEN RIDE―――》

「変身ッ!」

《―――DELINE!》

変身した。



その姿は、まさしくディケイドの系譜を受け継いだモノだった。

ディケイドやディエンドの直線で形作られた意匠はありながら、彼女―――ディラインのマスクから延びたその直線は四肢に伸びていた。
その点においては、ファイズのフォトンブラッドのように見える。

下地はライドグリーン。
その上に、黒い立体のラインが走って凹凸を作っている。


「仮面ライダーァぁああ!ディライン!!」

「ギギっ!!!」

と、そこでやっとカブトムシヤミーは一般人ではなく自らを倒す可能性のあるものと認識したようだ。


先ほどのハエを払うような動きから、確実に潰そうとその鉄拳を振るってくる。


それをディラインは避ける。
しかも、よくあるような戦士の動き――――ではなく

「逃げるっ!!」

思いっきり走って。
本当にただ距離をとるだけのためのダッシュだ。


あの名乗りは何だったのだろうか。
その姿に、さすがにヤミーも怒ったのか羽根を展開させ飛び込んてきた。


飛行することで一気に距離を縮めて攻撃をしようとするヤミー。
だが、ディラインは焦っていない。

この距離なら「発動する時間はある」からだ。



「へーい!!」

パシッと左手のブレスレット―――ディライドライバーをタッチする。
すると、そこからブンッとホログラムが投影された。

描かれているのは、クウガからキバ、そしてディライド自身のライダークレスト。
その中のカブトを二回タッチし、入れ替わるように出てきたいくつもの文字列の中から一つをタッチ。


そして、そのホログラムを押し込むように、ブレスレットを再び叩く。


「ほっ!」

《ATTCK RIDE―――》

「せいっ!」

《―――CLOCK UP!》



彼女がとったのは簡単な動作だ。

ホログラムを押し込んだブレスレットを、地面に向けて振る。
するとそこからカードが飛び出し、地面に張り付いた。

そしてそれを足で踏んでカードのエネルギーがディラインの足に移動し、直後カブトムシヤミーの目の前から彼女の姿が消えた。



「ウギィ!?」

着地するカブトムシヤミーだが、目の前で起こったことがわからない。
だが、この場に駆けつけた三人はよくわかっていた。


これは、カブト系統のクロックアップの高速移動だ。



一瞬で背後に回り込むディライン。

すると、次はブレスレットからファイズを選択。
入れ替わりで出てきたカイザの紋章をタッチし、その中の文字を選択した。


《ATTCK RIDE―――KAIXA BLAGUN》


どうやら彼女がブレスレットを向けた方向で変わるらしい。
彼女とヤミーの間にホログラムのカードが表れ、そこに彼女が右手を通す。

そして引き抜いたときにカードは消え、彼女の腕にはカイザブレイガンが握られていた。


どうやら、彼女のブレスレットはライダーを選択することで、その武装を呼び出すことが出来るようだ。
そしてそれは、カードを通過させた箇所に付随されるらしい。






「行くよッ」

「イぃぃイイイ!!!」


彼女の声に反応し、背後に襲い掛かるカブトムシヤミー。

だが如何せん彼女の方が早い。
一撃、二撃とX字にヤミーを斬り裂き、後退したところにマーカーを打ち込む。

成す術もなくヤミーは網目状のエネルギーの身体を拘束され、その間に彼女は更に別のデータを読み込んでいた。


《ATTCK RIDE―――MIGHTY KICK!》

「うぉりゃぁー!!」


ブレイガンからマーカーを打ち込んで、ブレスレットを操作しながら一回転。
ヤミーに向けてカードを放ち、立ち蹴りを通過させながらそのままぶち込む。

ドブォ!!と、炎を纏ったキックがヤミーの腹部に命中し、その体が宙に飛ぶ。
そして、そのままカブトムシヤミーは体をくの字にしながら空中で爆発し、無数のメダルとなって砕け散った。

「いよっしゃ勝ったー!!」


腕を上げて自らの勝利の名乗りを上げるディライン。



その様子を、何とも言えない視線で見つめるユウスケと夏海。


仮面ライダーディライン
その名前、姿、能力からして、ディケイドに対応する存在であることは間違いない。

そして、ならば彼女は―――――





「ギィッ!!!」

と、そこに、緊張を割って飛び出す影。
分離していたのであろうクワガタヤミーが、地面のコンクリートを割ってディラインの背後から襲い掛かったのだ。



「やっば!?授業遅れちゃうのに何で出てくんの!?」

そんなことを言いながらバッ!!と振り返るディラインだが、このままでは一撃を喰らうのは間違いない。
ブレスレットに手が伸びるが、間に合わないだろう。

「ちょ、ま」




《FINAL ATTCK RIDE―――DE DE DE DECADE!!》

だが、そのクワガタヤミーの左側から、マゼンタの光弾が飛来しその全身を掻っ攫う。
そして吹き飛んだ先で爆散し、カブトムシと同じ運命をたどった。

ディラインが、光弾の来た方向を見る。
そこにいたのは、すでに変身した仮面ライダーディケイド。



「お、おい士・・・」

まさかここで始まるのか?
そんなことを危惧しながら、自分たちも変身できるように身構える二人。








キーンコーンカーンコーン―――――







大学の鐘が鳴る。
どうやら授業が一コマ終わったようだ。

そして



「あーーーーーー!!!!岡林の授業途中から入れないのにぃぃぃイイイイイイ!!!」

そんなことを言いながら、盛大に頭を抱えてしゃがみ込んでしまった。

このライダー、何者なのか。
ともかく、両者とも変身を解く。


そして



「コーヒー、飲むか?」



------------------------------------------------------------



3時間後。
光写眞館で、三人は来客を待っていた。


あの後のことだが。


最初のインパクトで気づかなかったが、変身を解いた少女はジャージ姿だった。
その彼女を引き留め、先ほどの言葉を掛けた士。

その返答に彼女は二つ返事で答えた。



『知らない人についていくなって言われてますんで!!』



ビシッと手を上げ、んじゃ!と言わんばかりに。


そこから何とかその「途中から入れない岡林の授業」が終わるまでの50分で、彼は仮面ライダーディケイドだということ、君のシステムはこいつのと似通っていること、最近こういうことが起こっているから、話をさせてほしいと二人が必死になって説明したのだ。

ちなみに残る一人は速攻で拳を振り上げていた。短気過ぎないか。
しかし0.1秒のスキを突かれて、笑いのツボ百裂拳(世紀末バージョン)を喰らって死んだ。

ディケイドが死んだ!!この人でなし!!

「あ?」

ナレーションにガン飛ばさないでください。
死んでしまいます。



閑話休題



ともあれ、今は彼女の学校終わり待ちなのだ。

「学校だったから学生だとは思ったけど」

「まさか・・・・」

「高校生だったとは・・・・」


氏名:京 鏡花
こう書いて「かなどめ きょうか」と読むらしい。


『はい!奏駿学院大学付属高等学校2年4組!京鏡花です!』


とりあえずそんな自己紹介をして、学校が終わったら来てくれと写眞館の住所を教えたのだ。



「にしても、高校生かー」

「どうしたユウスケ。JKに興奮したか?」

「いやどーしてそーなる」

「ユウスケ・・・・」

「え、夏海ちゃん何その視線」

「見るな夏ミカン。奴は想い人を亡くしてから女の影がなかったんだ。仕方のないことだ」

「お前最低だな表出ろやオイこら」



そんなこんなで30分後。
京鏡花が写眞館に来ると――――


「私服かよぉォォオオオオオオ!!!」

「あ、うちの高校私服オーケーなんですよ」


ユウスケが叫んだ。
なんだかんだ言って若い子の来訪を楽しみにしていたみたいだ。


「私は若くないと?」

だからナレーションに殺気放たないでください。
あなたディケイド以上に自由ですか。

「いつでも自由に?」

「やっぱり夏ミカンは――――プロミスだなッ!!」

さよけ



閑話休題




ともあれ、話をすすめなければならない。


彼女が何故、どうして。
あのドライバーを手に入れたのか。



------------------------------------------------------------


京鏡花。
奏駿大学付属高校2年生。


そんな彼女が、仮面ライダーの力を手にしたのは、つい二か月前の事だ。


「夏頃か」

「はい。あれは暑い日でした・・・・」

遠い目をしてあの日のことを思い返す鏡花。
あれは確か、どこかがその年の最高気温を塗り替えた日だった―――――




京鏡花は、友達と海に遊びに行っていた。
白い砂浜。青い海。そして、何人もの楽しげな声。

海での時間はあっという間に過ぎ、夜になって花火をし、そしてその翌日の朝。



塾に通うために自転車に乗り、そしてその途中自販機で飲み物を買ったところ、その自販機の脇に――――


「これが落ちてたんで、拾ったんですよ――――」

ゴクリ・・・・
そんな誰かの生唾を飲んだ音がした。



「・・・・で」

「えっ?それだけですよ?」


ガタン

「士君落ち着いて!!」

「流石に今のは俺もイラッとしたけど!!手ぇ出すのはだめだって!!な!?」

「チクショウ一発どつかせろぉォォオオオオオオ!!!」


立ち上がる士。
止めるユウスケと夏海。

この状況の中、鏡花はというと「へいへーい」と言わんばかりに挑発している。


だがその動作の中に相手を見下したようなものはなく、ただ愉快に楽しんでるだけといった感じだ。
その様子を見て、栄次郎がコメントを発した。


「まるで蒔風くんみたいな子だねぇ」

「あん?」


確かに。
人をおちょくってるような態度は、完全に彼のそれだ。


「もう「EARTH」に押し付けちまうか・・・」

「まあなー」


正直言って、この状所が自分たちの敵になるなどとは到底思いつかない。
最初のあの身構えと緊張は何なのか。



しかも、彼女自身に問題があるとは思えない。

力は正しく使えているようだし、「EARTH」に新しい仮面ライダーとして登録すればいい。
うまくいけば「EARTH」の学校に編入もできるだろう。




そのことを蒔風に連絡すると、当の彼はというと


『・・・ディライン?』

「ああ。システムは俺のと同じ。能力は、ライダーの能力や武装を召喚して掛け合わせ出来るってとこか」

『・・・・・』


士からの話を聞いて、電話の向こうの蒔風が押し黙る。
おそらく、これまでの事情を鑑みて考えているのだろう。


間隔は空けども、次々と現れた仮面ライダーたち。
そしてつい一月前にはWが敗れた。

そのことを憂慮するならば、「EARTH」としては彼女のブレスレットを押収し解析するべきだ。
もし必要があるならば、彼女自身の身柄も拘束する事すらあるかもしれない。



だが

『士。お前の判断はどうだ?』

蒔風は、士に判断を仰いだ。
「こうだからこう。そうに決まっている」と決めつけるのは、蒔風が最も嫌いモノの一つだ。


この時期に現れたライダーだから敵。という決めつけは、彼のすることではない。
士もそれがわかっていて連絡したのだろう。蒔風の問いに、返答する。


「大丈夫だと思うぞ」

お前みたいにくそめんどくさいけどな、と付け足しながら士が答えた。


あの京鏡花、何かいい感じがするのだ。
なにか、一緒にいるだけで爽やかな風を感じるような、そんな感じのする少女だった。


『・・・・大丈夫か?』

「あん?」

『まさかおまえ惚れ・・・・ロリコン!!!』

「疑惑で確定して人を犯罪者にすんじゃねぇ!!!」

『いや、ロリコンは犯罪者じゃないよ。好きなだけで――――』

「解説はいらねぇよバーカ!!!」


ガチャン!!と電話を切る士。
まあ絡んでて楽しい奴だが、たまにめんどくさくなる。


ますますあいつらしい。
というか、どっちが似てるんだ?


と、そんなことを思っていると、士の携帯が震える。
見ると、蒔風からのメールだった。


『さっきはすまんのう
 少女の件だけど、ちょっとしばらくお前が面倒見てやれ。

 よろしく~
   PS.大ショッカーについてはこっちで調べる。お前は動くな』



「動くな、か」

あのライダーシステムは間違いなく大ショッカー製だ。
彼女は拾ったというが、その出所を調べるのは「EARTH」に任せていいみたいだ。


そんなことを思いながら、士は晩御飯だよー!という声に応じて居間に戻る。



そこでふと思い至った。



「面倒って・・・え?」



------------------------------------------------------------


「EARTH」は今回のライダーについて静観する。

ちょうどいいね。
こっちもほかのライダーが控えてんだし。

にしても、Wの奴はどこに行ったんだ?


俺らとしては、あいつを倒してもらわないと、困るんだけどな――――――



------------------------------------------------------------


彼らが動き出したか。

私も、本格的に決めねばなるまい。
どちらに付くか。

私とアイツが同じ土俵に立つことはない。
ない、が――――――


おのれ
世界はまた、破壊の危機に立たされるのか?



to be continued
 
 

 
後書き

ってことでディケイド編の開始ですよ!!!


新キャラ・京鏡花/仮面ライダーディラインを交えて、一体ディケイドの物語はどうなるのか?
すべてを破壊し、すべてを繋げ!!

「京」とかいて「かなどめ」と読むのは、いろは歌で最後が「京」だかららしいですよ。
「仮名止め」。なるほど。


蒔風
「にしても作者。お前最近こっちの方の時間の進み方が全然わからなくなってるらしいじゃないか?」

ええそうなんです。

だからこの際、前に書いた「何週間後」とかの描写を一旦リセットし、ザックリとした時間の進み方だけ再設定します!!



オーズ編
  7月

響鬼・カブト・ファイズ・龍騎編
  9月

アギト・キバ・W編
  9月中ごろ

ディケイド・???・???編
  10月後半~11月中ごろ

となります。


蒔風
「ディケイドも他のと並行させて進めるのか?」

ええ。
でも絡むかどうかはわかりません。

武闘鬼人の脳内では、とりあえずからまないことになってます。


蒔風
「他作品とは?」

それも未定。
でもディケイド編はないかも



じゃ、最後に現段階で判明しているディライン設定でお別れです!!



仮面ライダーディライン

変身者は京鏡花(かなどめ きょうか)
偶然にディライドライバーを拾うことでディラインの変身者となる。

境遇は士がディケイドライバーを拾ったのに近い。


鏡花自身の性格としては、基本的にお気楽気質の高校生。
ディライドライバーを入手し、ちょくちょく授業を抜け出すことも多くなり授業との両立に苦心していた。

友人は多いが親友はいない。

ドライバーの形は左手首に装着するブレスレットタイプ。
カード(というかチップ)を読み込み、目の前(かざした先)に現れたホログラムカードに手足を通すことで発動する。

便宜上、データではあるがディラインの際も「カード」と呼称する。


ディライン固有カードは
・スラッシュ
・ダッシュ
・ファイナルアタックライド・ディライン

ライダーカードを使うと、そのライダーの武装を手に入れる。
変身も召喚もできない。その分、ディケイドやディエンド以上の掛け合わせが可能になるため、組み合わせ次第では強力。





「俺が拾った境遇に近い・・・・?」




ユウスケ
「次回。ディラインの活躍」

ではまた次回
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧