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ハンカ=マンカのお話

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第二章

「このドールハウスをあげよう」
「あのお家小さな女の子も多いから」
「丁度いいな」
「ドールハウスは女の子も遊べるし」
「奥さんが飾っていてもいいしな」
「そうした趣味のある人ならね」 
 残念ながらこの夫婦はどうしてもそうした趣味には興味を持てないのです、奥さんもご主人もそれぞれ編み物や釣りといった趣味がありますが。
「いいし。それじゃあ」
「今からドールハウス持ってピーターさんのところに行って来るな」
「わかったわ」
 こうしてでした、トム=サムはドールハウスを持ってピーターの一家のお家に行きました。そしてです。
 暫くしてお家に帰って来てです、こう奥さんに言いました。
「奥さんが喜んで受け取ってくれたよ」
「それはよかったわね」
「どうも奥さんも娘さん達も好きでな」
「じゃあ娘さん達もなのね」
「喜んでくれてな」
 そしてというのです。
「受け取ってくれたよ」
「そうなのね、いや本当にね」
「貰って家に持って来た時はな」
「どうしようかしらって思ったけれど」
「相応しい人が受け取ってくれて」
「本当によかったな」
「ええ、欲しい人が持てばいいのよ」 
 ものはというのです。
「欲しくない人が持っていてもね」
「いいことはないな」
「その通りよ、じゃあ今からね」
 ハンカ=マンカはご主人にあらためて言いました。
「晩御飯よ」
「今日の晩御飯は何だい?」
「お豆と玉葱のスープ、それに鶏肉をオープンで焼いたわ」
「その二つか」
「もう鶏肉は焼けたし」
「スープも作ってるんだな」
「そうよ、だからね」
「今から食べられるな」 
 トム=サムは奥さんに期待している笑顔で応えました。
「じゃあ早速な」
「スープ温めるわね」
「頼むよ」
 奥さんに笑顔で言いました、そのうえでほっとしたうえで夫婦で楽しく晩御飯を食べるのでした。


ハンカ=マンカのお話   完


                   2017・5・13 
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