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ようこそ夢見学園へ

作者:寒元毬藻
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第Ⅰ章 僕の初めての学園生活

俺は、幣 陵駕(ぬさ りょうが) 普通の義務教育で中学校生活を送っていた。しかし、その生活はあまりよいものではなく、いじめにあう毎日であった。ふと、そんなときポストをのぞくとある、一つの便箋が入っていた。便箋をあけると
「夢見学園」への招待状であった。

「母さん、行ってくるよ。」
「行ってらっしゃい陵駕。お金は心配しなくていいからね。貴方が幸せになってくれることだけが私の願いだから。」
「ありがとう。母さん。」
と、別れを告げ、その場を去った。
それから、電車に乗り、バスに乗り、を繰り返してようやく夢見学園に到着した。長野県の山奥である。俺は、東京出身だったためか、凄く遠く感じた。夢見学園の門は奇妙な渦がたくさん描かれていた。そんな門を開け、進むと長い道が続いた。ようやく建物が見えてきた。その建物に入ると。
「ようこそ!夢見学園へ!こちらはstationでございます!」
と、声をかけられた。多分ここの従業員だろう。
俺は、すぐに名前を名乗った。するとその従業員は学園長のいる園長室に案内してくれた。
「ワシは学園長の達磨 福 である。」
と、名前を名乗り、この学園のルールを説明してくださった。これがルールである。

☆夢見学園のきまり。

壱,洗濯をする場合はエントランスでコインを貰ひ、夢見通りなるコインランドリーで責任を持ち、洗濯をす。

弐,部屋は自分が決められた部屋を使ひたまへ。部屋の鍵はエントランスで預けたまへ。

参,夜は基本は自由なり。ただし、買ひ物をする場合は両親に電話で許可をとり、エントランスにあるATMで借りたまへ。ホールを使ふ場合は学園長の許可を得て、正しく使ひたまへ。

比較的、校則はとても自由におもえる。今日から過ごす部屋はD塔の219号室らしい。僕はそこの部屋を目指した。これから過ごす寮はstationを出て右に曲がり、エントランスをこえ、橋を渡ると色々な塔が建っている寮エリアにたどり着く。

219号室に到着した。俺は、緊張しているなか勇気を振り絞って入ると、沢山の先輩方が迎い入れてくれた。先輩方は丁寧に自己紹介をしてくださった。

まずはこの部屋のリーダーの三仏 郷 (さんぶつ ごう )先輩。鳥取県三朝市からやって来た中学三年生。
次に、僕と同じ年の大石 海 (おおいし かい)くん。静岡県の富士から来たらしい。
そして、高2の芝山 丘馬 (しばやま くま)先輩。千葉県出身らしい。
そして、もう1人ナンパと呼ばれる中二の化館 照唆 (ばけやかた てれさ)先輩がいるらしいが、いつも女子の塔にナンパをしにいってるから基本は留守にしているらしい。
皆の自己紹介が終わる頃、他堤先生が化館を引き連れてやって来た。また、女子の塔でナンパをして怒られたらしい。
他堤先生が帰るととっさに化館は、ナンパしに行ってしまった。とりあえず、化館は無視して寝ることにした。

次の日、部屋に付いている目覚まし時計が僕を起こした。そのときには、同じ学年の海君以外は部活動の朝練でいなくなっていた。(芝山先輩以外は)
俺は中学塔に向かった。確か、1-Cらしい。1-Cに入ると、阿屋先生が迎い入れてくれた。俺は、東照 柄里(とうしょう えり)ちゃんの隣になった。

昼は、食堂でカツ丼を食べることにした。ここの食堂のおばちゃんはプロカウンセラーらしい。(自称)そう、おばちゃんが僕に自己紹介をしてくれているとき、教頭の山神 木津根(やまがみ きつね)先生が寒いギャグを言って一人で笑って入って俺に寄り添って来た。俺は、なんて、言っていいのかわからなくなった。

それから、午後の授業を聞いて長い一日が終了した。とても疲れた一日であったのだった。 
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