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ネギま!?の世界で憑依?

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第四話 木精救出作戦

 
前書き
お待たせしました。千草も頑張ります。 

 
1983年4月10日

■京都府京都市関西呪術協会本山 近衛木乃香

魔法世界で月詠無双してから、ちーちゃんが絶対に自分も連れて行ってんとあかんと、泣くから、仕方なしに、ちぃーちゃん用の経験値増大とスキルアップの御札作ってみたんやけど、やっぱりえらい状態になってしもうたわ。

目の前で死にそうなぐらい筋肉痛と頭痛に悩ませられながら、悶え苦しむちーちゃんがいるんや。
「ウゲー、ウギャー、うわらばー」
「ちーちゃん、お下品や、お嫁に行けのうなるで」

返事も無しや、よっぽど辛いんや、しゃあ無いな、筋肉痛と頭痛を呪いにしてちーちゃんから弾け出させるしかないのー。
ささっと御札作って、ちーちゃんに翳して吸引や。

おおお、真っ白な御札がどす黒くなったで、凄い力を感じるわ。
「このちゃん、急に疲れがなくなったんやけど?」
「ちーちゃん気を取り直したけ?御札さんで頭痛と筋肉痛を吸い出したんや」

ちーちゃんが目をパチクリさせて驚いたるな。
「このちゃん、そんな事して大丈夫なん?」
ちーちゃんが心配そうにうちを見るんやけど、捨て場所に困るだけや。

「安心してな、呪いとかが有るけど、捨て場所作さえ確保できれば大丈夫や」
「このちゃん、あんまり危険なことしないで欲しいわ」
「ご免な、ちーちゃんの苦しみ何とかしたかったんや」

「このちゃん、おおきに」
「なんの、うちとちーちゃんの仲や」
「けど、その禍々しい御札どないするん?」

「そやな。そこいらに捨てる訳にもいかへんし、どないしようか?」
「そやね」
んーここは考えもんや、下手に捨てたらえらい事になりそうやし、魔法世界でMMの連中にでも張り付けたろうか。

「そや、MMの阿呆共に張り付けるのはどうや?」
あちゃ、ちーちゃんが呆れてるわ、て言うか、又危ないことしないでって言う目や。
「このちゃん、いくら何でも、MMに直接攻撃は駄目だよ」

「そかのー、ならどないしょう?」
ん?ちーちゃんの目が光ったで。何か考えついたんやな。
「このちゃん、MMは無理でも、近右衛門ならできへんか?」

「そうか、それがあったわ、MMの手先の近右衛門なら簡単やで」
さすが、ちーちゃんや、考えるところが凄いわ。早速サーチャーを起動させて近右衛門の観察や。
「このちゃん、それはなんやね?」

「これは、うちの式神をつこうた、全領域偵察樹や、大概木製品があるから完璧に偵察できるで、何と言ってもお札も紙やから偵察樹になるんや」
「このちゃん、それやったら、無敵やん」

「そやで、芸能人のスキャンダルも政治家の談合も全部思いのままに録画できるで」
「それ凄いやん、芸能雑誌に売ったらどないなることやら」
「そやね、今の状態やと、ミッ○ーマ○スの中の人とかも判るで、それに 任○堂がファ○リーコン○ュータっていう、ゲーム機発売するらしいで」

ちーちゃんが心底呆れた顔しはじめたわ。
「このちゃんの能力なら、世界取れるで」
「そやな、けどその気があらへんけど」

「そやな、それでこそ、このちゃんや」
一頻り笑った後で、近右衛門がいる麻帆良女子中学校校長室をサーチや。おお、居るで、ぬらりひょんがいるで。せやけど、なんか原作とちゃう気がするんやが、なんか変やな?

「凄い、近右衛門が映ってる」
ん??あーー頭が普通や、ぬらりひょん頭や無い。どないしたんやろう、此から成長するんかな?まあええわ。
「このちゃん、どうやって御札で攻撃するん?」

「偵察樹使って、植物の導管つこうて、判らない程のゲート開けて其処からシュートや」
「凄いわ、このちゃん無双や」
「えへへ、そなはじめるで」

目の前の机に大きな穴が開いて、其処へ呪いの御札をボッシュートや。音楽がながれへんけど、心の中では、チャララララドーンのあのBGMが聞こえる気がしたんや。
「このちゃん、消えたで」

「向かったわ、どうやろう」
見ていると、近右衛門の座っている机の下に穴が開いて、御札が飛び出して近右衛門の足に吸い込まれたで。
「吸い込まれたわ」

「そやね、うわ。悶えはじめたで」
「凄いわ、酷い状態や」
「けど、爺の悶え苦しむのを見るのは気持ち悪いから消そう」

「それがええで、映像終了や」

その後どうなったか知らんけど、定期的に近右衛門にちーちゃんの修行疲れを送り込んであげたんや。


1983年4月10日

■埼玉県麻帆良学園都市 近衛近右衛門

ふう、疲れたの、しかしMM元老院は何を考えて居るのやら、詠春殿達を指名手配して挙げ句に関西呪術協会の戦力を磨り潰そうとするとは、詠春殿達以外は儂にしてみれば、願ったりじゃが、儂と木乃葉の為には木乃香の魔力は危険すぎるのじゃ、木乃葉擁護派と木乃香推進派の内乱が起これば、益々MMの内部干渉が増えてしまうからの、木乃香には悪いが、推進派には消えて貰うのが日本の為なのじゃ。

儂の元で日本の魔法を麻帆良で統合し、儂が代表者としてMMの鉾先を躱すしかないのじゃ。無論木乃香の護符の力は十分利用させて貰うが、木乃香を長にさせる訳にはいかん、万が一があれば、麻帆良がMMに占領しかねられないのじゃから。今の儂等には、MMの力を利用して、行くしか方法がないのじゃから。過激派に関しては、消えて貰うよりほかないのじゃ。

ぐわー、何じゃいきなりの疲労感は、耐え難いことじゃ。
「校長どうされました?」
「神多羅木君、いきなり頭痛と体がだるくなって」

「校長、直ぐに病院へ」
「頼むのじゃ」

麻帆良学園では、近衛近右衛門校長が全治2週間の筋肉疲労で入院したと翌日発表されたが、その後も多々入退院を繰り返し、校長の職責が足りるのかの議論も起こったが、其処は麻帆良である、都合の悪い事は魔法で誤魔化したようだ。



1983年5月1日

■京都府京都市関西呪術協会本山 近衛木乃香

いよいよ今日はちーちゃんのデビューや、姿は星のマントにマスクやで、まさにザ・カゲスターのベルスターや!
うちは月詠のコスプレのままや。

「このちゃん、この姿、凄く恥ずかしいやけど」
「ちいちゃん、正体知られんようにせなあかんから、そのど派手な姿にしたんや」
嘘や、ちいちゃんの困った顔、見たいから態とそうしたんや。

「もう少し地味で大人しいのが」
「なに言とるんや、派手にせにゃ、目立たへんやん」
「そやけど」

ちーちゃん、すごう嫌がっとるが、まけまへん。
「なら、ちーちゃん置いてうちだけで行くで」
「それは堪忍や」

早速転移や、場所はMM元老院のクソ共が人体実験するための被験者攫うために攻撃している村や、許せへんで!!


■魔法世界、木精の村

「お母さん!」
「ブリジットお前だけでも逃げなさい」
私達が平和暮らしていた村にいきなり大勢の外国の兵隊がやって来てみんなを捕まえはじめたのです。お父さん達は必死に防衛しようとしますが、皆次々に倒されてしまいます。私達は逃げるために走りましたが、出口をふさがれお母さんが身を挺して私を苦そうとしてくれたのですが。

「このあま!すっこんでろ!」
「この子だけは」
「うるせい!餓鬼の角は柔らかくて高値で売れるんでな」

お母さんが、兵隊に蹴られて倒れてしまってピクリともしません。お母さん、お父さん!!
兵隊が私の襟首を掴んでにやけた顔で言ってきます。
「ほう、幼いがいい女だ、少し遊んでから殺してやるよ」

私は、絶望感に包まれました、皆殺されてしまうのです。皆の元へ行くのならこの場で死んでしまいたい。そう思った瞬間、目の前の兵隊が砂のように崩れ去りました。いったい何がおこったのでしょう?


■魔法世界、木精の村  近衛木乃香


「ちーちゃん、あれ見たか」
うちの冷静な言葉にちーちゃんも黙って頷いてくれたわ、村が焼けとる、木精の人達が大勢倒れとる、その角をMMのクソ共が狩ってる姿や、死ねやクソ共!!

「ちーちゃん、いやベルスター、行くで」
「この、いや月詠いきましょう」

ちいちゃな女の子を犯そうとしていたクソに、範囲限定瞬間時間超過をかけてやったわ、一瞬で1万年ほどの時間が経ったから、一瞬で砂状態になったで、此なら死体の処理も必要ないさかい、エコや。

「お姉ちゃんは?」
襲われていた女の子が話しかけてきたわ。
「うち、月詠言います、義によって助太刀いたす」

あかん、ぽかーんとしてるわ、難しすぎたかな?
「おねえちゃん、お母さんが、お母さんが」
「お母ちゃんは何処や?」

女の子が指さす先には、生命が事切れる瞬間の母親がいたんや、直ぐに時間回帰の札で治療と傷直しをして持たしたで。
「んんーん、ブリジット、無事だったのね」

母娘の感動の対面や、ええことやね。
「あなた様は?」
「うち、月詠言います、義によって助太刀いたす」

「月詠様ですか、娘を助けて頂きありがとうございます」
「ええって、敵さんを叩き潰してくるまで、ここに隠れていてな」
そう言って、結界でまもったんや。

「月詠さん~早う来てな、乱戦じゃ難しいわ」
ちーちゃんが呼んでるわ、戦闘処女じゃ難しいわな。
飛んで行くと、ちーちゃんが100人ぐらい囲まれて苦戦してるわ、尤もあの変身は無敵やけど、欠点は疲労が蓄積するんや。

「ベルスターと木精さん達に広域結界発動!!続いて、クソ共に地獄の業火(ヘルファイヤー)やで!!」

一瞬にして、ちーちゃんを囲んでいた100人のMMのクソ共が焼き尽くされた、骨も残らんかったわ。ゴミは焼却に限るわ。あースッキリした。

あとは、倒れておる木精の人々を結界内でこの前つこうた、華佗の青嚢書の御札で治療して全員完治させたんやで、死人も何とか生き返ったで。何このチートって感じや。

ただ、村が滅茶苦茶や、其処までは直すことでできへんしな、木精さん達は殆ど未だ意識取り戻してないしどうしようかと考えて居たら、さっき助けた親子がやってきたんや。

「おねえちゃん、みんなを助けてくれてありがとう」
「月詠様、お陰様で皆が命を失わずにすみました」
「いやいや、ええんよ、うちもMMに恨みがあるさかい」

「それでも、命の恩人です。しかし私達にはあなた様にお礼を差しあげられる物もございません、強いて言えば、この角ぐらいしか」
「そんなん、気にしのうて、皆の幸せが嬉しいや」

次第に意識を取り戻す木精たちが3人の話を聞きながらホロリとしていた。其処へ村長が現れ、礼を言いう。
「村長のガラハウと申します。この度は我が村の危機をお救い頂きありがとうございます」

「ええんよ、けど、此からどないするん?」
村は荒れ果て、どうしようも無いように見えるが、木精なら木を操れるから何とか成るのかな?
「はい、奴等にこの場所を知られた以上は何処かへ移らなければなりませんが、この大戦で行く場所があるか」

そう言う事か、それなら京都へ連れて行けばいいんやないか?
「村長はん、うちの地元へきまへんか?」
村長はん考え込みはじめたわ、それやそうや、見ず知らずの人間の言う事信じられないからのー。

ここは、酒呑童子はんに頼んでよう。
「酒呑童子はん、頼むわ」
そう言うと、酒呑童子はんが現れたんや、皆が驚いたで。

「うちの、仲間、酒呑童子はんや、異次元の王様や」
「おう、儂が酒呑童子じゃ」
「酒呑童子はん、この木精さん達を住まわせてくれんかね?」

マジマジと木精たちを見ながら酒呑童子はんがうちに念波でおしえてくれたんや。
『この木精たちは実態がないぞ、大江山でもどれだけ保てるか判らんぞ』
『そのへんは、把握済みや、うちの御札で木精さんを実体化できるから』

『それならば、儂も茨木童子たちも彼等を歓迎しよう』
『おおきに』
『所で、千草かあれは?』

『そや、すごいやろう』
『ははは、警戒をしている姿は様になっているが、あれでは派手すぎだろう』
『まあ、趣味や』

その後木精さんたちに大江山の過ごしやすさをイメージで見せて、皆を連れて大江山へ移住することに決まったんや。無論全員実体化したんで、何のペナルティーも無く生活できるんや。しかしこれってフェイトのフラグ消したんやね。

その後のMMハッキングしたら、木精が絶滅したってでておったから成功やで。 
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