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レインボークラウン

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第四百七十三話

               第四百七十三話  錬金術では
 亜美は錬金術が得意な魔女として水の魔法への苦手意識を持っている華奈子に対して話した。
「うち的には別にええやんかな」
「そんな感じなの」
「錬金術にもお水いるけれど」
 他のあらゆる元素に基づくものがだ。
「それでもな」
「お水を出せたらよね、錬金術は」
「サブやから」 
 錬金術からしてみればというのだ。
「普通に出せたらな」
「それでいいっていうのね」
「うち的にはな」
 こう華奈子に話すのだった。
「出せたら充分や」
「そうなの」
「それで普通に使えたらな」
「錬金術からしてみれば」
「それでええし。華奈子ちゃん専門になるん?」
 水の魔法のそれにというのだ。
「そうなるつもりなん?」
「いや、あたしはやっぱりね」
 華奈子は亜美に自分のその考えを話した。
「火の魔法をメインでやっていきたいわ」
「ほな苦手でも普通に使えるって言われたら」
「それでいいっていうの」
「そうちゃう?重く考えへんで」
「軽く考える」
「深刻に考えて解決するもんやないし」
 それでというのだ。
「そやからな」
「苦手意識はあっても」
「普通に使えたらそれでええ」
「そう思ってええんちゃうかな」
 亜美は華奈子に自分のそうした割り切った考えを話すのだった。
「普通に出来たらええ」
「火の魔法が第一なら」
「サブってことで」
「苦手意識があっても」
「別にええんちゃうかな」
 それを変に気にすることもないというのだ。
「悩むことも気にすることもなく」
「使っていけばいいのね」
「そうだと思うけれどな」
 亜美にしてはというのだ。
「まあ変に意識しても仕方ない」
「このことはなのね」
「答えの一つちゃうかな」
「そうした考えもあるのね」
「そうちゃう?」
「わかったわ」
 華奈子は亜美の話を聞いて頷いた、そしてだった。
 そうした話をしてからまた水の魔法を使ってみた、すると先程よりは苦手意識は弱まっていてすっきりと使えた。


第四百七十三話   完


                    2017・8・20 
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