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オズのジュリア=ジャム

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第十一幕その四

「君達はオズの国の海の世界に来たのははじめてだね」
「はい、海は観たことはありましたけれど」
「リンキティンク王の国で」
「ですが海の中に入ったことはありません」
「今がはじめてです」
「それならね」
 笑顔で言うのでした。
「女王の真珠を見るのもいいけれど」
「その前に我が国を観て回ったらどうかな」
 人魚の王様も五人に言ってきました。
「そうしたらどうかな」
「人魚の国をですか」
「真珠を観る前に」
「そうしていいんですか」
「うん、いいよ」
 こう勧めるのでした。
「そうしたらどうかな」
「そうね、いいと思うわ」
 ジュリアもにこりと笑って五人に言いました。
「そうしたらね」
「それじゃあ」
「そうさせてもらいます」
 五人はジュリアに答えてでした、まずは海の祥のご馳走を堪能しました。そしてその後で、です。
 一行は人魚の兵士の人に案内されて人魚の国を巡りました、岩や海草の外に出るとお魚を養殖していたり海藻を繁殖させている場所がありました。
 その場所を観てです、五人は言いました。
「海の牧場かな」
「それで畑?」
「ここは」
「そうした場所かしら」
「そうだよ」 
 人魚の兵隊さんは笑顔で、です。五人にお話しました。
「ここはね」
「そうなんですね」
「ここはそうした場所ですか」
「海の牧場や畑ですか」
「そうだよ、色々なお魚を養殖してね」
 そしてというのです。
「そのうえでね」
「海草もですね」
「和布や昆布も養殖して」
「それで食べているんですか」
「そうもしているんですか」
「そうだよ、そしてね」
 兵隊さんは蛸壺を見つつ皆にさらにお話しました。
「丘の上で穀物やお野菜、果物も作っているからね」
「そうしてですか」
「食べているんですね」
「そちらも」
「陸の人達と交易もしてね」
 そうもしてというのです。
「そちらでも穀物を手に入れているしね」
「ううん、面白いですね」
「これがオズの海の国ですか」
「お魚も養殖していて」
「海草もでか」
「そしてね」
 ここで、でした。兵隊さんは五人に蛸壺を見せました。ご自身が手に取ってそのうえで。
「こうしたものもあるよ」
「あっ、蛸壺ですか」
「蛸壺でも蛸を養殖しているんですか」
「そうしているんですね」
「うん、最近人魚の国では蛸も人気でね」
 こちらの生きものもというのです。
「こうして養殖しているんだ」
「蛸いいわね」 
 ジュリアはにこにことして言いました。
「たこ焼きは最高でお刺身にしても天麩羅にしても唐揚げにしてもよくて」
「パエリアに入れても美味しくて」
「アヒージョにしてもいいですね」
「色々食べ方ありますよね」
「烏賊も美味しいですけれど蛸も美味しいですね」
「そうですよね」
「ええ、あの美味しさをずっと知らなかったのよ」
 ジュリアはこのことは残念そうに言いました。 
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