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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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教員研修のヴァルキリー
  初日の感想と次の日について×アウロス学園(2)

今日のオープンスクールは大成功に終わった、明日からは織斑理事長ではなく織斑総司令官として動く為なのか。今はその姿となっており、ソーナからの報告書一覧を見てると冥界トップニュースにアウロス学園について載ってた。

今回実施されたオープンスクールに現れた黒鐡様が、子供達に教鞭振るってた姿の映像が流れる。今回招待したのは何も子供達と親御さんばかりではなく、記者やメディア関連のも招待されていた。蒼い翼が開催元なのかデモムービー用に撮影された物だけどね。

「失礼しますわ」

「どうした朱乃」

「お風呂のお時間になったので呼んできましたの」

「もうそんな時間か、にしても夕食の時に見たリアクションは傑作だったな」

「シーグヴァイラさんが録画してましたので後程見てみればよろしいかと」

グレモリーとシトリーとバアルに各講師の方々、俺が来た時には既に摂っていたが食べた瞬間に女子共が落ち込む場面を見た俺と朱乃は苦笑いした。他の者らは食べた瞬間に誰が作ったか理解したようで、落ち込みはしないが相変わらず腕は落ちてないと分かって振る舞った。

俺の料理は別名女殺しとも呼ばれていて、落ち込むぐらいの威力が備わっていて食べる時は皆で食べるようしてるんだと。各講師の中に極秘任務中のCB英雄チーム構成員も居るが、ソイツらは教員免許を持つ凄腕教師へと変貌したぐらいに。

警備として蒼い翼警備課に一任、明日の日程確認を済ませた後は風呂の時間で俺だけ入ってる。ここは学校敷地内にある理事長専用宿舎、他の者は学生寮予定の建物内で設備も整えて共同風呂場も。俺が入ってると神召喚により精霊達やこの外史に居る神界の女神達が入浴中。

「ホントに私が一緒に入って良かったのでしょうか?」

「神々に圧倒されてるが、俺が許可すれば皆は納得してるから心配いらねえよ。ロスヴァイセ」

「ちなみに私達もおりますし、後から来るリアス達の初夜だからか少々遅れて来るそうですわ」

「そうよね。にしても私達も本来の姿をした神々を見るとは思わなかったわ」

神召喚により本来の姿をした女神達を見て納得されてたが、入浴中のメンツはレイヴェル以外がハイブリッドと言うメンツだ。今日は理事長としてオープンスクール視察をしたが、明日からフリーとなってCB達が動くまで俺もトレミー3番艦にて待機となる。

ロスヴァイセもだが現在CBメンバーが何処に居るかは知ってるが、リアス達三人のみ知らない形となっている。こちらに居るかアグレアスに居て、敵にCBが居ると悟られないよう極秘任務中だと知るのはクリフォトの連中が来た時に知る事となる。

「一真様、各トレミーは待機中と聞きましたが」

「現在各トレミーはコンディションイエローだが、結界やらステルスとなった状態なので外から見えないようにしてる」

「惑星アースに居るトランスフォーマーも待機してると聞きましたが」

「現在こちらに来てるが敵に悟られないようビークルモードかビーストモードで待機中、出番が無いから惑星アースにある基地に全員集合状態となってると定時通信で聞いた。ビークルなら分からんがビーストだとバレる可能性が高い」

人間として一度終わってしまった主人公だが、幸運にも拾ってくれたのがグレモリー家次期当主であるリアス。『兵士』全て使ったので他が居ない為、眷属としての人数は足りないが二天龍の片割れとして死線を何度も潜っても待遇に関しては恵まれた方である。

血統重視の貴族社会が現状維持の為、格差社会となってレーティングゲームに参加出来ない悪魔が沢山いる。基本的に上級悪魔しか参加不可でも『悪魔の駒』を得た眷属が大前提とされてる。参加するには旧七十二柱か昇格して独立した転生悪魔、だがアウロス学園や蒼い翼関連の予備校と塾ではレーティングゲームの世界に送り込む為である。

「今回はこの学園が表立っておりましたが、それまでは蒼い翼が予備校と塾を秘かに開催してましたし」

「まあな。学んだ知識を持つ下級だろうと関係なく眷属候補として紹介状を一筆してきた」

「下級を嫌ってる貴族も多くいますし、優秀な駒を求めた上流階級の者達にはアウロス学園を支持するよう言っておいて正解でした」

「現地までの移動費や宿泊施設の手配も全て蒼い翼が動いてると知った上級悪魔は、流行に遅れないよう手配を受け持っているそうで。次期大公である私にも連絡がありましたが、その方達に野望が見え見えだったので早急にお断りさせました」

ま、こちらには次期大公であるシーグヴァイラが居るから野望を持つ輩とは早急に断りと減刑処分するよう上層部に通達済み。上級悪魔へと昇格した転生悪魔に貴族社会の拘りを持つ事もない。強くて頭を良けれれば問題無し、新たな学園で育てて才能を開花させた生徒を送り込めばミッションクリアだ。

レーティングゲームばかりではなく冥界の役に立つ者を育てるのもカリキュラムの中に入ってるが、職種や業界は沢山あるから人間のように夢を追い掛けても良し。国連軍冥界アガレス支部に待機中の治安維持部隊は龍神二匹と模擬戦やってるらしい。

「確か女子寮の風呂が壊れてお湯が出なくなったそうですが」

「だが男子達は既に入浴済みだから大丈夫だろうよ、まあここは理事長専用宿舎だから来ないと思う」

「女子寮のお風呂が壊れたって整備不良では?」

「俺らが出た後に見に行くが、どこの業者がやったのやら」

俺以外女子のてんこ盛りだけど当事者が気にしてないからソーナ達も気にしてない様子。別に見られても問題無い事だし、第一人間界本家や次元の狭間本家では当主のみ混浴でも良いとされている。ほとんど側室だからか、それとも見慣れたかは知らん。

「それにしてもここに来た時はどうなるかと思いましたが、意外にも子供達を教えるのは悪くない事です。やはり戦乙女よりも教師に向いてるのかしら」

「ロスヴァイセは才女と呼ばれた者なのだから、もっと自信を持った方がいいぞ。高校生よりもやんちゃで元気の塊を持つ子供相手だ、今の内に慣れた方がいいぞー」

「ですね。駒王学園の生徒よりも活発でやんちゃが多いですし」

駒王学園生徒会長してるソーナだが、アウロス学園長であるのか疲労度は駒王学園よりも感じたと。長湯でのぼせる訳にもいかないので、俺は洗い場へ行って大天使化の時に展開する六対十二枚の翼を洗う事に専念する。

ケアしないと太陽光からのソーラービーム連発時に汚れが目立つ時があるから。白は天使で黒は堕天使なので、常時金色を保ちつつ大閻魔化になると堕天使か?と見間違う程に。

「翼を洗うのでしたら、ここに居る全員でお手伝いさせてもよろしいですか?」

「おう頼む。何せ六対十二枚の金色を保つ為とはいえ、一人で洗うと時間が掛かってしまい異空間から呼んだ女神や精霊らにやらせてるからな」

「では新参者のロスヴァイセはソーナと一緒に洗ってあげて下さいな。私は白音ちゃんと共に洗いますから」

「それに水の精霊王ガッドがすぐに洗ってしまうそうだから、私達も洗い損なのよね」

との事で左右に分かれて翼を洗ってくれるソーナ達、白音も一緒に居た為かリアス達より先に来てたようだ。洗い場に集まった女神や精霊王が洗おうとスポンジ持ってたが、今回は側室らに花を持たせて翼のケアをしてくれた。ガッドがやると目に見えない汚れまで取ってしまう程、今回は譲ってあげたが次回からはやってもらうか。

「まるで羽毛のような翼ですね」

「だね~私の翼もだけどやっぱ一真君の翼が一番かな~」

「次はソーラーパネルにしてくれますか?」

「一真さんの翼にはそのような機能もあるのですか?」

「ええ。たまに太陽光から取り込んだソーラービームを放つ事もありますし、羽毛より鋭くなった翼は尖ってますが敵味方で識別されてますので」

ソーラービームや月光から取り込んだ技発動時に使うからか、翼を攻撃時に使う事もあるけど最近使ってないな。ソーラーパネルにした事で鋭さが増す事で、近距離から来た相手を撫で斬りのように倒し方がある。全員が洗って時間が経つ間、自分の頭と体を洗ったとこで終わったようだ。再び風呂入る頃には全員入ってた。

「ひょっとして一真さんの翼を洗える事は余りないのですか?」

「いえ、寧ろ大天使化になる事が余り無いのですよ。それと太陽光を取り込む事は毎日のようにしてますが、あそこまで汚れるのは稀な事だけです」

「なるほど、敵に対して近接で使う事もあるからですか。それとこの学校の未来絵については、冥界中の領土に建つと思いますよ」

「俺らのスケジュールではそうなってるが、ここが試験的な学校となっていて冥界の若造政治家達がやかましくてしょうがない。俺の正体を知ってから対立しなくなったから面白味が無くなったが」

「一真さんは人間界では巨大企業の社長兼CEOですし、冥界の未来まで考えているとは恐れ入ります。それに私が調べたトライヘキサに関して何も聞かないのですね」

「こういう密閉空間で聞くと思ったようだが、ロスヴァイセ以外は何となく察してる。それにトライヘキサと言う獣を直に見た事のある俺だし、聞いたとしても野暮な事だと思ったからだ」

「一真先輩にとってトライヘキサはどんな獣なのでしょうか?シャルロット様に聞いても現在進行形でどうなってるか分からないと言ってましたが」

シャルロットの後に俺が何千倍の強固に封印したし、アグニやオーフィスでも知らないと言う存在。何せ伝承のみで発見されてない獣、同じ黙示録に記された真龍であるアグニは存在してる。各神話体系の神々も居場所特定されなかったが、どんな存在かを知りたくて666や616と言う数字と関連した書物から調べたロスヴァイセ。

俺とシャルロットでさえ忘れ去られた場所に封印された。拉致しようとして無駄に終わるし、周辺には極秘任務中でCBが居ないと思うよう徹底されている。もしユーグリットが誘拐しようとしても、俺らが姿を現して対テロ戦をやればいい事。

「もしアイツが出て来たとしても俺と仲間達が守るから安心しとけ。全ては未来予知による策を設けた俺らの勝ちだと見えてるし、異世界の門通称ドウターゲートから来る魔物を倒す力も与えてる」

「その為のトレミー配置、そしてCBが居ないと思ってる悪魔達ですが私達には筒抜けですけどね」

「・・・・脱衣所から気配を感じます。恐らくリアス部長ら三人が来たと思われます」

「私達は私達で自由に入ってましょうかね。増々からかうネタにはなりますが」

そう話してる間に来たリアスとアーシアとゼノヴィア、三人共周りに居る女神達と精霊王と一緒に入ってるソーナ達を見て驚いてた。あのロスヴァイセでさえ普通に入ってるのだから。三人は周りに居る神々の説明してた朱乃、長くなるので手短に話すと護法五神で帝釈天と四天王で異空間にある神界から来てる神仏だと。

で、俺の寝室に来た後に三人の処女を貰って沢山シてもらった。三対一だと時間が掛かって朝になると思い、分身して一人ずつのプレイとなった。情事が終わると同時に浄化を行い、次の日には理事長専用宿泊施設からトレミー3番艦ブリッジ艦長席に。リアス達が居る部屋に置手紙置いて来たし、今日から別行動を取るとサイン付きで。

朝になるまでトレーニングルームで鍛錬後、シャワーを浴びて時間がある限りに自分専用機の機体整備やら調整をしてた。ここに居るMS部隊の者らも自分の機体調整などでイアン達整備士と相談しながらな。今後の対策を練ってたが、起きてからじゃ遅いのでね。

二日目の朝になってから織斑理事長の姿が消えたのを知ってて何も行動を起こさない。冥界中のトップニュースでも今日もアウロス学園に出現か?と書かれてたが、冥界のメディア部門に通達しといたから訂正されて冥界中に伝わる事に。

『確か本来の相棒は部屋で一人寝てたはずが、レイヴェルとアーシアが川の字で寝てたそうだとか』

『まあな。学生寮に泊まったオカ研と生徒会の男子だが、一人だけ余る事によって二段ベッドの上で寝てたとか』

『胸と太ももの感触が直に伝わってくるのでしょ。しかも寝間着はワイシャツと下着のみとか、実に大胆なレイヴェルと思ってしまったわ。でもここに居るレイヴェルはそのような大胆さはしないものね』

『ワイシャツ姿は実に堪らんが、あとでサイズが合わなくなったワイシャツ姿が見てみたいと言えばやってくれるだろうか』

『今は念話チャンネルをカットしてるから聞こえてないと思うけど、僕としてはどっちでもいいかな~』

『そりゃお前さんはいいが、相棒にとっては興奮する話題かもな。アーシア嬢はどんな格好なのだ?』

と俺とドライグ達による本来起こる話をしてたが、レイヴェルのワイシャツ姿とアーシアのネグリジェ姿もアリだ。昨夜はリアスとアーシアとゼノヴィアの三人で寝たからか、その部分が大幅修正されたのを知る者は一部だけだ。

朝のミーティング前に各眷属の者は、テレビを見てたらアウロス学園が映った。昨日行った悪魔の家族によると最後の最後に黒鐡様が子供達の欲しい物をプレゼントしただけではなく、サイン会と握手会までしてもらってサイコーだとね。

「なるほど、蒼い翼からの映像提供ですか。だから冥界のトップニュースになるのですね」

「そのようですわ、ソーナ。一真さんは任務に戻りましたわ」

「その話なら聞いてるし、また襲撃されてもCBや戦艦が居ると出てこないから炙り出させると現大公のお父様から聞きました」

「と言う事は今回の策は現大公と私達CBしか知らされてないようですね」

「まあここを襲撃してくると知った上で、どのように動くか見物ですがリアスさん達を呼ばなくとも良かったのですか?」

今ここに居るメンツは黒の駒を入れたレイヴェルとハイブリッドになったソーナ・シーグヴァイラ・朱乃・ロスヴァイセ・白音、この六人はCBの任務について知ってて知らないフリをする事となる。そして敵がここにCBが居ない状況にする事、まずは味方から欺くとも言うが既に近くに居る事も。

「そういえばバアル眷属は午後から参加と聞いております、そこはシーグヴァイラさんも一緒との事ですよね?」

「ええそうよ、空中都市アグレアスでディハウザー様主演の映画撮影を行う為に友情出演と言う枠での出演予定だわ」

「・・・・大丈夫でしょうか、ここに『若手(ルーキーズ)四王(フォー)』が揃ってしまって」

「大丈夫ですわ、きっと一真さんが何とかしてくれてますわ。その為の策なのですから」

「そろそろ全員起きてくるはずですから、そろそろ私達もいつも通りに動きましょうか。いつまでもここで密会していると、味方であるリアスさん達にバレてしまいますから」

「それとリアスさん達の力に関しては私達のような出力を出せないようにした、と私の端末にそうメールが来ておりました。なので心配いらないと」

ロスヴァイセとレイヴェルの言葉に全員頷き、密会を終わらせて食堂に集まる。二日目の日程を伝えた後、各自担当の授業をサポートしながら予備校と塾出身者の講師達を見て教え方を勉強するシトリー眷属。それと今日は例の魔法使いの集会もやるらしく、互いの魔法研究についてとトライヘキサについてを話し合う事になってる。

グラウンドには講師に混じって擬態してるアーサーとジークが居るけど、彼らも偽名にて色々と教え合っていた。持ってる聖剣や魔剣を擬態させた事で正体がバレないように動く。ゼノヴィアと祐斗は『騎士』についての授業を行ってる講師のサポートとして、アーサーが座学をしながら実演する事になる。

「では座学はこれぐらいにして、そろそろ実演をしましょうか。木場君とゼノヴィア君、実演を頼んだけど手加減はいらない。パワーとテクニックが如何に大事かがポイントだから」

「はい。では私から・・・・剣は己を表す鏡のようなもので、自身の迷いがあればそれが刃に出てしまう。常に平常心を保って剣を構えなければならない。やられる前に動かないといけないし、敵が話し掛けてきた瞬間は問答無用でぶつけるんだっ!」

『ギンッ!』

講師に斬りかかったが、あっさりと剣がぶつかり最小限の動きでの剣捌き。それを見た祐斗は付け加えて言いながら動く。

「力に頼り切って剣を降る事も危険であり『騎士』の特性は、技能と速度が求められます。戦場を誰よりも駆け回って相手を翻弄しながら、相手の隙を見つけて的確に突く事が重要です」

そう発言後に祐斗が相手をして如何に『騎士』の特性を生かした攻撃を加えたが、講師は祐斗よりも早く駆け回りながら剣を振り下ろす。パワーとテクニックと言う対照的な二人相手でも、全く隙を感じない講師相手なのか説明を続けながら実演してたと報告に上がってた。

イリナは今回警備部門に回りながら、アウロス学園地下にある非常出入口を誰にも悟られずにしてた。だがやはり天使なのか子供達が群がり、天使についての特別授業を急遽やったらしい。本物の輪っかと真っ白な翼を見た子供達、興味津々の子供も居れば怖がる子供もいた。同盟結んだとしても一般悪魔にとって恐怖対象として。

アーシアは教会で得たエクソシストの知識、白音は妖怪、ギャスパーは吸血鬼について。各それぞれの立場による特別講座として行ったが、そこにも特化された講師が居て分かりやすく答えてたのを見て改めて勉強になるらしい。

英雄チームの構成員がほとんどだし、妖怪は黒歌が担当、吸血鬼はハーフヴァンパイアの社員が担当、エクソシストについては途中参加のイリナが主にやっていてロスヴァイセは引き続き魔法の授業を担当して講師はルフェイも一緒に。

「眷属の『王』と『女王』は常に重要な立場であり、例えプライベートでもゲームでも常に行動をしている訳だ。さて私よりも実際に眷属の『王』と『女王』をやっている者として語ってもらおうか」

と言って冥琳からリアスと朱乃にパスが回った、まだ学ぶ事もあり若手なので教える立場では無いと分かっていても子供達にとっては今までの得られた経験と知識を語れる事は余り無い事。恋姫・大江戸・ISの三チームは来てないが、黒の駒でちゃっかり居た冥琳の発言後にサポートすると言うお役目である。

一方織斑理事長の代理として来ていたレイヴェルによる『黒鐡様による質問コーナー』を設けた。イベントであるが、ソーナや椿姫の方で親御さんへの説明会やってるからトレミー3番艦ブリッジと繋がってる状態だ。なので代理講師のレイヴェルが子供達への質問を一つ一つ答えていく様子で、端末にミニ黒鐡改を投影させて答えるような感じで。

「どうやったら黒鐡様のように強くなれますか?」

『我が全てを創った神だと言う事は知ってると思うが、人間界に長く住んでいるので鍛錬を欠かさずやっている。悪魔にとって珍しい事かもしれんが、神様だって日々鍛錬を熟してこそ最強の座なのだ』

「要するに毎日の鍛錬や訓練、悪魔なら魔力コントロールや自らの必殺技を磨き上げる事も大切な事ですよ」

上記のような事を発言後、レイヴェルが分かりやすく答えていく。ブリッジから繋げてるのでトレミークルーもだが、一人称を変えて如何にも神ですよ的な喋り方をしてるのが可笑しな状況のようで。一通り質問に答えた我は逆に質問をしてみた。

『我ばかり質問に答えるのも良いが、諸君の夢は何だ?なりたい事などを申してみよ』

「黒鐡様からの質問なので、ここはぜひ答えてくれると叶えてくれるかもしれませんよ」

「はいはいはい!黒鐡様みたいになりたいです!」

それを聞いて周りの子達は目の前に居る我だが、我のように強くなりたいとか笑いながら語っていた。レイヴェルは黒の駒による正規眷属の一人としているが、無邪気な笑み見てれば自然とこちらも笑いを誘ってくるようだ。

「レーティングゲームのチャンピオンになりたいです!」

「私は魔王領の研究所で働きたいです!」

「魔王様や黒鐡様の近衛兵になりたい!」

「黒鐡様の近衛兵は無理だよー!」

『初めから無理と決めつけてはならぬよ、なりたい事を心の底で思い続ければ何時か夢が叶う事も知っている。ここに居るレイヴェルも上級悪魔のフェニックス家なのだぞ、そして我の駒によって仲間となったのだからな』

そう言うとレイヴェルは赤く染まるが、黒の駒を入れた事により黒鐡様の仲間として近くに置いてもらう事は悪魔で言う魔王の近衛兵みたいな感じ。で、予備校出身者以外の子供達はアウロス学園の生徒になる事が夢だと語ったのか、周りに居た子供達も学園で夢を追う事も悪い話ではない。

悪魔稼業はしないが人間界での仕事も気になるみたいで、悪魔の仕事を語るレイヴェルは今まで見てきた事を淡々と話す。特殊な事情持っている悪魔だとタンニーンぐらいだろう、眷属として活動するなら人間界を知る事も子供達にとって知識になる。

『レイヴェル、ここから念話になるがやっと来たぞ』

『どうやらそのようですわね。冥界特有の紫色空が真っ白になっていくのを』

『極秘任務中の者らよ、そろそろ出番だ。思いっきり暴れて来い』

『了解/おう!』

極秘任務中の者らに檄を飛ばし、突然の事に学内にいる全ての者達が上空を見る。魔法使いやアグレアスでの特殊演出でも無さそうみたいですが、突然の出来事に皆様方もざわつき始めたら蒼い翼警備課メンバーからの校内放送が届く。落ち着いてるのはこちらのみであり、考えられる事はトライヘキサに関して研究してた魔法使いを拉致する事。

『グラウンドにいる体験入学生・親御さん・講師・スタッフの皆さんは、落ち着いて速やかに校内へ避難して下さい。繰り返しお伝えします・・・・』

「緊急放送が流れましたので皆さんも落ち着いて行動して下さい。大丈夫ですよ、ここら周辺は黒鐡様の加護がありますから」

端末に投影されてたミニ黒鐡改も同じ発言してから端末をオフにした。講師やスタッフ達が迅速に校内へ誘導して、オカ研と生徒会の皆さんは私ら六人以外の方々が居た事で疑問に思った。今は一刻の猶予がありませんので、不安になる親御さんと子供達は前もって録音させた織斑理事長の声が体育館に流れた事で落ち着いてきた。

黒歌と白音が仙術をしたのか更に落ち着きましたし、蒼い翼のスタッフ主導で情報を集めていた。リアスさんは連絡用魔法陣で連絡しようにも、外から連絡が付かず朱乃は転移型魔法陣を床に描いても無駄に終わる。外からの連絡と転移が出来ない、ですけど想定範囲内なので猫耳の白音が言う。

「・・・・周囲の気を探知しましたが、草や木は作り物ではありませんから全て本物です」

「どうやらそのようですね、こう言う似た状況は何度かあったのでこれが役に立ちました。一真さんから預かった通信端末なら魔法使いの集会とアグレアスに繋がりますし、映像は端末で映しますね」

CB兼蒼い翼のメンツは通信機を装着、アンテナをトレミーの通信を応用させて繋げてる状態です。ここがフェイクフィールドでは無いのなら結界か何かかと思った。端末操作してたソーナと朱乃によって二つの投影型映像を出した。アグレアスと魔法使いの集会、コーカサス先生とゲンドゥルさんが映った。

どうやらコーカサス先生=ヘラクレスはスタントマンでもやっているからなのか、サイラオーグさんよりもとても落ち着いていました。それと集会にはゲオルグ=カオス先生も映ってた。

『これはどうなっている?』

『恐らく敵が来たのでしょう』

サイラオーグがそう言った後にヘラクレスが冷静に言ったが、丁寧語を話してるコーカサス先生を見て思わず笑う所でした。

『この地域の周辺一帯ごと、敵対勢力の結界に覆われたと考えていいでしょう』

『どうやらそのようですね。我々が調査結果だと、この町とアグレアスを楕円形にスッポリ覆っているようで我が社の者からの話です』

ゲンドゥルさんが答えるとカオス先生が言ってると、集会の方では先程まで魔法の大半が使用不可になってたが今では使用可能までなったらしい。恐らくカオス先生=ゲオルグによる魔法封印解除したのでしょうね。

『この者は一体何者でしょうか?先程まで我々の魔法を封じられてしまったのに、この方の魔法により解決しました。恐らく我々より達人級の魔法使いだと思われます』

「そちらに居る方は、蒼い翼から派遣された凄腕の者です。こうなる事を予想された今は居ない織斑理事長によって、実力者を教師に混じらせましたから。それにここにいる皆さんも魔法や神器は使えるようですね」

本来なら魔法が使えないけど、ゲオルグによって使えるようにしたから問題無し。集会場に居る魔法使い限定で封印されても無駄に終わるし、こんなに大規模で大胆な事は邪龍しか居ないと思う。

「恐らくこの前現れたアジ・ダハーカが魔法を封じたのでしょうね、あの邪龍は千以上の魔法を操る邪龍ですわ」

『伝説の邪龍なら魔法使いを封じる術も知っていたとしてもこの方の前では無力だと思います』

邪龍アジ・ダハーカは、最初に出てきた場面にグレンデルとアポプスが出てきたのと一緒に出てきた邪龍です。まあ聖杯によって復活したと考えられた方がよさそうですし、地域全体を結界覆うには邪龍の力と偽物赤龍帝なら有り得ますね。ソーナ達も同じ考えでしたけど、偽物の神滅具とはいえここまでとは思わない。

『そちらの予想通りだと思いますよ、この一帯丸ごと囲う結界は赤龍帝の籠手による譲渡だと思われます』

『レプリカブーステッド・ギアについてですが、アレは何度も使える代物ではありませんし一真さんからの報告だと使用には膨大なコストが掛かる事も。アジ・ダハーカが行った魔法の組み立ては繊細な術式のはずのを増大させたらどうなるか、精密な調整が必要であり譲渡力によって術が暴走する可能性もあると』

「本物と偽物を使ったとして、勝つのは当然本物であり、いくらレプリカの使い手がオリジナルの使い手を上回るとしても。宿主のスペックによって神器は力を発揮させます」

「いくらルシファーの右腕、ルキフグスの名が伊達であってもスペックに差が生まれるのは当然の結果です」

アグレアスに居るシーグヴァイラと蒼い翼諜報員、そしてこちら側に居るロスヴァイセと私が答えてましたので納得してました。肝心のCBメンバーはどこに行ったんだ?と話題に上がるし、納得してないグレモリーとシトリー。まあバアルもそうだと思う。

「朱乃、貴女達なら知ってるんじゃないの?一真の居場所を」

「残念ながら私やソーナ達が知っていたとしても話すはずがありませんし、ここら周辺一帯に居ないのはリアスも感じていますでしょ?今日は地域外に行ってるので連絡しても強力な結界解除に時間が掛かると仰ってました」

「朱乃の言う通りですし、ここには蒼い翼関係者がおりますが相手の狙いについては666に関して研究してた術者達。奴らの狙いが魔法使いの拉致ならアグレアスまで結界を覆う事はしないはず」

「一真様からの報告だとアレは旧魔王時代の技術が詰まった物だと、未だに解明出来ない部分は魔王眷属の研究機関によって深部を調査中らしいです。前魔王ルシファー様のバカ息子が何か狙っているんだと言っておりましたわ」

空中都市アグレアスは未だに解明出来てない技術や異世界に行ける技術を乗せていて、666について繋がっているのではと考えましたが内と外での時間も違う。要するに時空を歪めてしまう事は、魔法でよく聞く話だと高度な術者が念入りな下準備を整えて実現するレベル。

ここまでの大規模レベルな術は確実に身を削る行為であり、ドラゴンだろうと命が代価だとしても聖杯によって邪龍は無茶が出来る。身が滅ぼされても聖杯で再生される訳ですし、時間と空間を操作するのは何も一真様だけの専売特許ではありませんの。

魔力テロを防ぐ手はあってもアグレアスにその防壁術式は施されてない、最近判明した事だがまさかここでテロにより狙われるとは思わなかったのだろう。冥界の重要機関には、時間と空間による魔法を防ぐ術式が組まれていて守護結界によって二重三重に固くした。すると警備担当者がこちらに来たら上空に映像があるそうだ。 
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