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オズのジュリア=ジャム

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第九幕その七

「オズの国にはまだいるんだってね」
「それわかるよ」
 カルロスはジョージのその言葉に同意して頷きました。
「オオナマケモノとかオオアルマジロを今見て余計にね」
「この国は本当に凄い国よね」
 クールなナターシャも驚きを隠せないでいます。
「外の世界ではいなくなった生きものまでいるんだから」
「ドラゴンやロック鳥だけでなくね」
 恵梨香はこうした生きものについても思うのでした。
「そうした生きもの達までいるんだから」
「ヨウスコウカワイルカまでいるみたいだし」
 神宝は自分のお国の生きものもことをここでも思いました。
「本当に凄い国だよね」
「外の世界から見れば。ただね」 
 ジュリアは五人の言葉を聞きつつ言いました。
「五人共お弁当他べていないわよ」
「あっ、すいません」
「ついつい生きもの達を見てて」
 五人はジュリアの指摘を受けてこのことに気付きました。
「それで」
「忘れてました」
「食べることも忘れないでね」
 ジュリアは五人ににこりと笑って言いました。
「いいわね」
「はい、そうします」
「折角のお昼ですしね」
「忘れずちゃんと食べます」
「そうします」
「サンドイッチもコールドチキンも」
「そうしてね。何といってもね」
 それこそというのです。
「お昼だからね」
「食べないと駄目ですよね」
「そこからですよね」
「そうよ、食べてこそね」
 まさにと言うジュリアでした。
「何もかもがはじまるから」
「しかも美味しいしね」
 モジャボロはもう食べています、サンドイッチやコールドチキンを。
「楽しめるよ」
「そうですね、それじゃあ」
 神宝がモジャボロに応えました。
「頂きます」
「是非ね」
「そうさせてもらいます」
「そしてね」
 モジャボロは神宝だけでなく他の子達にも言いました。
「ここの生きものも皆も食べてるしね」
「あっ、そうですね」
「皆そうしていますね」
「草や果物を食べて」
「そうしていますね」
「だから僕達もだよ」
 是非にというのです。
「食べないとね」
「そういうことですね」
「是非共ですね」
「そうだよ、他べてまた冒険を続けようね」
 モジャボロ自ら率先して食べて言うのでした。そして皆でお弁当のサンドイッチを他べてからでした。
 外の世界ではいなくなった生きもの達と別れを告げてそうしてです、森を後にして冒険を再開しました。
 黄色い煉瓦の道に戻ってそこを歩きつつです。かかしはこんなことを言いました。
「この国のよさがまた一つわかったかな」
「うん、そうだね」
 木樵はかかしのその言葉に同意して頷きました。
「外の世界ではいなくなった生きものがいることについてね」
「それがどれだけ素晴らしいことかね」
「わかってはいたけれど」
「再認識したね」
「そういうことだね」
「うん、とてもいいことだね」
「不思議の国ならではだね」
 まさにオズの国がそうした国だからだというのです。
「こうしたこともあってね」
「大切なものが残されているんだね」
「海にもね」
 ジュリアはそちらのお話もしました。 
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