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オズのジュリア=ジャム

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第五幕その七

「そうするからね」
「そしてですか」
「早速ですか」
「ラブ=マグネットを使われてですね」
「寝ている街の人達に来てもらって」
「そのうえで」
「うん、手伝ってもらおうね」
「それで来てくれた人達には後で事情をお話してお礼をして」
 ジュリアも言いました。
「それでいいかしら」
「そうだね、それでね」
「いいんじゃないかな」
「僕もそう思うよ」
 かかしと木樵、モジャボロはジュリアに応えました。そしてです。
 モジャボロは早速ラブ=マグネットを出してでした。それをかざすとです。
 街の人達が寝巻き姿で寝たまま靴を履いて図書館に来てくれました、ジュリア達は図書館の前に出てその街の人達を出迎えてでした。
 各階で書士の人達の言うまま動いてくれました、勿論ジュリア達もその中にいてせっせと働いてでした。
 夕方にはです、完全にでした。
「元に戻りました」
「本は全部元の棚に戻りました」
「そしてお掃除も出来ましたし」
「万々歳ですよ」
「あんなに大変な状況だったのに」
 神宝はすっかり奇麗になった図書館の中を見て驚いていました。
「もう元に戻ったなんて」
「何日かかるかって思ったのに」
 ジョージも驚きを隠せていません。
「夕方に終わるなんて」
「皆でやったからだね」 
 カルロスはそれが出来たのは何故かと言いました。
「それでだね」
「街の人達が総出でお手伝いしてくれたから」
 ナターシャの口調はしみじみとしたものでした。
「だからよね」
「そうよね、私達だけじゃとてもね」
 最後に恵梨香が言いました。
「夕方までには終わらなかったわ」
「本当に沢山の人達が手伝ってくれたから」
 ジュリアはすっかり奇麗になった図書館の中を見て笑顔になっています。
「こうして出来たのよね」
「そうだよ、すっかり奇麗になったね」
「大変な状況が元に戻ってね」
「お掃除も出来たし」
 かかしと木樵、ジャックもにこにことしています、疲れることがない三人は休憩をすることなくキビキビと動いていました。
「やっぱり人手があったからだね」
「こんなに早く出来たんだね」
「あんな有様だったけれど」
「人が少ないと無理なことでもね」
 モジャボロも言います。
「皆がいれば出来るんだよね」
「その通りね、それじゃあね」
 ジュリアはここでこう言いました。
「手伝ってくれた街の人達に事情をお話してね」
「そしてですね」
「ええ、皆でね」
 それこそというのです。
「お礼をしましょう」
「わかりました」
「さて、お礼だけれど」
 ジュリアは神宝にお話をしました。
「もう考えてあるの」
「どういったものですか?」
「もうすぐ夜でしょ」
 ジュリアはにこりとしてです、お日様を見ました。夕陽は今にも大地から姿を消してお月様が出てきそうです。 
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