| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア学園

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十三話  赤い悪魔

第八十三話  赤い悪魔
 見事自爆したイタリア兄。しかしこれで懲りる彼ではなくまたドイツの前に出て来て高らかにリベンジを宣言するのでした。
「いいかソーセージ野郎!」
「今度は何だ?」
 ジャガイモ野郎と並ぶドイツの仇名がまず炸裂です。
「今日こそローマ占領のリベンジをしてやる!」
「・・・・・・そうか頑張れ」
 自分を指差して宣言するイタリア兄に対して呆れながら応えます。その間に相手は懐から何かを取り出してきました。
「今日は御前をやっつける為に秘密兵器を用意してきたんだぜ」
「秘密兵器か」
「そうさ。今日でむかつく御前ともさよならだ」
 不敵かつ邪悪な笑みを浮かべての言葉です。そうして出してきたものをドイツに投げます。それはドイツのこめかみにぴん、と当たっただけでした。
「!?変なものを投げて」
 きたと思ってイタリア兄を見てみるとそこにいたのは。
 赤い手榴弾を咥えて誇らしげに仁王立ちしているイタリア兄でした。これは危ない。
「だから逆だ逆ーーーーーーーーーっ!!」
「何っ・・・・・・・うわあーーーーーーーーっ!」
 哀れ爆発に巻き込まれ自爆するイタリア兄。そんな彼を見てドイツは一言。
「揃いも揃ってこの兄弟は・・・・・・」
 やっぱり兄弟なのでした。


第八十三話   完


                          2008・3・7
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧