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オズのジュリア=ジャム

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第一幕その八

「メイドさんだし」
「その方が多いわね」
 冒険に出るよりもというのです。
「王宮でお仕事をしていて」
「そうしてばかりだから」
「それなら余計にかしら」
 オズマは二人のやり取りも聞いてです、決定したお顔になりました。そのうえでジュリアに対して言うのでした。
「ジュリアは行くべきよ」
「今回の冒険は」
「そう、王宮にいるメイドさんは貴女だけじゃないし」
 ジュリア一人で何でも出来る様な小さな場所ではありません、この王宮には多くの可愛い女の子がメイドさん、つまり侍女として働いています。
「神宝達と一緒にね」
「今回はですか」
「冒険に行ってみたらどうかしら」
「そうですか、今回はですか」
「そう、勿論他の人達も一緒だけれどね」
 ジュリアだけでなくというのです。
「そうしたらどうかしら」
「姫様のお言葉なら」
 それならとです、ジュリアはオズマに礼儀正しく応えました。
「そうさせて頂きます」
「それじゃあね」
「さて、問題はね」 
 またドロシーが言ってきました。
「ジュリアと神宝達の他に誰が一緒に行くかだけれど」
「ええと、今この宮殿にいる人は」
 トロットがここで考えつつ述べました。
「モジャボロさんがおられるわね」
「そうね、キャプテンとハンクは私達と一緒に行くし」
 ベッツイも言います。
「冒険にね」
「ええ、トトもね」
「それに木挽の馬は今は王立大学に行って」
「臆病ライオンと腹ペコタイガーも私達と一緒に行くし」
「後はビリーナ?」
「あっ、ビリーナは残ってもらうわ」
 オズマが言いました。
「皆出るから相談役にね」
「王宮に残ってもらうのね」
「ボームさんと一緒にね」
「チクタクは」
「チクタクはエリカ、ガラスの猫、つぎはぎ娘と一緒にオジョのところに行ったじゃない」
 ベッツイが彼等についてお話しました。
「だからね」
「チクタク達もいないのね」
「そう、今回はね」
「それじゃあ冒険にはモジャボロさんだけ?」
「あの人だけになるかしら」
「よし、それじゃあここは」
 今度はオズマが閃きました、そして言うことはといいますと。
「かかしさんと木樵さん、あとジャックを呼びましょう」
「あっ、三人をなのね」
「そう、あの人達が一緒なら大丈夫でしょ」 
 オズマはドロシーに微笑んでお話をしました。
「何処に行っても」
「ええ、あの人達ならね」
「だからここはね」
「三人を呼んで」
「そう、一緒に行ってもらいましょう」
「それじゃあすぐに連絡しましょう」
「今からメールを送るわ」
 オズマは早速携帯電話を出しました、すぐに三人に対してメールを送りました。するとこれまたすぐにでした。 
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