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ドリトル先生と悩める画家

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第十一幕その三

 先生は皆にこけない様に注意されながら何とか一度もこけないで研究室に入りました。そして暖房を入れて温かい紅茶を飲んでです。
 一息ついてからです、講義も出てでした。午前中はいつも通り過ごしました。
 ですが午後に御飯を食べてから研究室に戻るとです、そこに入ってきた王子に言われました。」
「先生、今度八条神社さん行かない?」
「あの神社にだね」
「うん、お祭りがあるから」
「二月戎だね」
 先生は王子に応えて言いました。
「あれにだね」
「そう、あの戎さんにね」
「そういえばそんな季節だね」
「二月十日だからね」
「それじゃあだね」
「そう、十日にね」
「うん、じゃあ皆と一緒に行くよ」
 先生は今も一緒にいる動物の皆を見つつ王子に答えました。
「あそこにね」
「そうするんだね」
「王子も行くつもりだね」
「勿論だよ」
 満面の笑顔で、でした。王子は先生に答えました。
「だからここに来てお誘いをかけてるんだよ」
「そうだよね」
「じゃあね」
「うん、八条神社の戎さんは二回あるからね」
「一月と二月にね」
「そこが他の神社と違うんだ」
「面白いよね、十月にやる神社もあれば一月の神社もあって」
 戎祭りについてです、王子はお話しました。
「ここの神社は一月と二月でね」
「昔かららしいよ」
「そうなんだ」
「うん、平安時代からね」
「古いね」
「うん、あの神社の戎さんが一回じゃ人が満足しないからってね」
 そうしてというのです。
「二回になったらしいよ」
「一月と二月に行う」
「そうなったらしいよ」
「そうなんだね」
「そしてね」 
 さらにお話した先生でした。
「一月はもう行われて」
「二月もだね」
「うん、じゃあ二月の戎さんにね」
「行って楽しむんだね」
「そうしようね」
 こう笑顔でお話するのでした、そしてです。
 先生は二月の戎祭に皆と一緒に行くことになりました、勿論王子もです。
 そのお話の後で、です。動物の皆は先生に言いました。
「何か日本のお祭りって複雑だよね」
「神社でやったりお寺でやったり」
「一緒にやったりね」
「もうどっちなの?ってことが多くて」
「中々難しいね」
「今度は神社ていうから」
 皆の中で知識派のトートーも首を傾げさせて言いました。
「神道だよね」
「そうなるよね」
 ジップはトートーの言葉に頷きました。 
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