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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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38部分:第四話 張飛、馬超と出会うのことその二


第四話 張飛、馬超と出会うのことその二

「その三人にね」
「ですが華琳様はお忙しいのでは?」
「別にいいわ」
 微笑んでそれはいいというのだ。
「麗羽も今はかなり人材が集まったそうね」
「はい、あちらもです」
「別の世界からの人材が来ています」
 夏侯淵だけでなく夏侯惇も話す。
「随分と賑やかになってきています」
「ですから我々も」
「わかっているわ。この許昌を拠点として」
 今曹操はこの街を拠点としているのである。
「そしてそれからね」
「そうですね。それからです」
「陳留も」
「あそこが本来の私達の本拠地だけれど」
 今は違うというのだ。
「許昌は交通の要地だしね」
「それに袁紹殿の本拠地も今は中原に近いです」
「ですからそれも」
 それについても話すのだった。
「あと都にも近いのがいいかと」
「今都はどうも問題もありますが」
 二人の話は続く。
「都は今はかなり厄介なようですが」
「大将軍と宦官達の争いが」
「あの女はどうにもならないわね」
 曹操は大将軍の話を聞いて頷いた。
「麗羽はあれで見るところがあるけれど」
「袁紹殿は。確かにそうですね」
「問題のある人物ですが」
 それでもだというのだ。彼女達は何処か袁紹を認めている。それには理由があるらしい。
「しかし政治や軍事は上手いです」
「特に政治は」
 こう話してである。あらためて話すのだった。
「擁州には董卓もいますし」
「あの女についてはよくわかりませんが」
「相手もいるし。人を集めて確実にね」
 また話す曹操だった。
「足場を固めていきましょう」
「はい、それでは」
「今は」
 こう話してそのうえで今は政治と人材の確保に励む曹操陣営だった。彼女達も着実に足場を固めていた。そして。
 その袁紹の本拠地である鄴。そこに今関羽達が入った。
 一行はその街を見てだ。そのうえでそれぞれ言うのだった。
「凄い街ですね」
「全くなのだ」
 ナコルルと張飛は素直にその街並みに驚いている。人が多く活気があるだけでなくそのうえ街並みも立派だ。まさに大都市であった。
「こんな街もあるんですね」
「幽州よりもずっと凄いのだ」
「冀州はこの国の中でもとりわけ栄えている州だ」
 趙雲はその二人に対して言ってきた。
「そして鄴はその州都だ」
「だからなんですか」
「ここはで凄いのだ」
「そうだ。しかし」
 ここで趙雲はさらに言うのだった。
「それでもここまで繁栄しているとはな」
「そうだな。政治はしっかりしているな」
 関羽もここで言う。
「この街は」
「そういえば幽州からここに入ると雰囲気が変わりましたね」
 ナコルルはこのことを思い出した。
「何か急に華やかになったみたいな」
「幽州は人口が少ない」
 また言う趙雲だった。
「それに対して河北の他の三つの州は人口がさらに多い。それに」
「それに?」
「他にあるのだ?」
「領主の袁紹殿は政治は上手い」
 このことも言うのだった。
「それと戦争もそれなり以上にできる」
「では袁紹殿に仕官するのか?」
 関羽はここまで聞いて趙雲に対して言葉を返した。
 
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