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仮面ライダー列伝

作者:敦志
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最初の変身!救世主は高校生?(7)




「……。いえ、初対面のはずですけど」


すこし間があったあと、敦志が言ったのは零が期待したものとは違うものだった。


「そうでしたか、なんか初めての感じがしなくて。すみません」



勘違いだったことを謝罪し頭を下げる。すると敦志は微笑を浮かべて近づいていく。



「たまにありますよね。そういうこと」



すると敦志は手を前に突き出し何もない手をパチンとフィンガースナップをする。その手には青いバラが現れた。



「うわぁ…スゴい!手品ができるんですね!」



「こんなの嗜むレベルさ。初めての友達記念に」


敦志は零にバラを渡す。そのバラを受けとった零は微笑を浮かべ照れ臭そうにしていた。



「キザですね。初対面の人相手に」



「もう初対面じゃないだろ。友達第1号としてよろしく」


敦志はそう言って手を前に出す。零はバラを左手に持ち変えその敦志の手を握り握手を交わした。



「こちらこそよろしくよろしくお願いします。一之瀬 敦志さん」



















「お、零おかえり〜」



敦志と別れた零はその後まっすぐ教室に戻ってきた。教室にはさっきよりも生徒の数が多くなっていた。


「ん、なにそれ?」


光は零が左手に持っている青いバラに目を向けた。



「あぁ、これは__」

「もしかしてさっき貰ったの⁉︎。…ってことは」




優奈は告白した相手から貰ったものだと認識。それは優奈と光に誤解を生むには充分だった。


「あ、違います!。これさっきあった転校生に貰ったんです。友情の印にって」


「転校生…あぁ、さっきの変わり者のね」


「貰ったってことは会ったんだ。転校生と」



「はい、実はちょっと助けてもらってて」




零はこれまでのことを優奈と光に話した。



 
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