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ドリトル先生と悩める画家

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第八幕その四

「他の結核で死んだ人達のことも」
「そうですね」
「結核って怖いからね」
「そうそう、死ぬ病気だからね」 
 動物の皆もここでお話します。
「お薬がないとね」
「そして昔はお薬がなかったからね」
「沢山の人が結核で亡くなったよね」
「イギリスでもね」
「長い間結核は人類の驚異の一つであったんだ」
 先生は俯いて悲しいお顔になってお話をしました。食事は続けていますがそれでもです、その手も遅くなっています。
「他の伝染病と一緒で」
「日本もそうで」
「それで沢山の人が死んだんだね」
「織田作之助さんもそうだったんだね」
「血を吐いてその血で呼吸困難になってね」
 そうしてというのです。
「お亡くなりになったんだ」
「何ていうかね」
「そう聞くと残念で仕方ないね」
「もっと長生きして書いてくれていたら」
「そう思うよね」
「そう思う人が多いね」
 織田作之助さんだけでなく、というのです。
「歴史上においては」
「そうですね、僕達は健康ですが」
 トミーが先生に答えました。
「そう思いますと」
「結核のことはね」
「怖いですし残念ですね」
「沢山の人達が死んでいったからね」
「今は本当にお薬がありますけれど」
「感染したらね」
「すぐに治療しないと」
 それこそです。
「大変なことになりますしね」
「そうだよ。そして健康にいいものを沢山食べれば」
 先生はこうも言いました。
「結核にもいいんだ」
「他の病気と同じで」
「そう、だからね」
「こうしたお鍋を食べることもいいんですね」
「お肉にお野菜が沢山入っていて栄養バランスがいいし」
 先生は笑顔に戻って今度はお豆腐を食べつつ言いました。
「お豆腐にしてもそうだし」
「身体もあったまって」
「そう、そのこともあるからね」
「お鍋はいいんですね」
「特に冬はね」
「じゃあ今日は正解ですね」 
 お鍋にして、というのです。
「そうなんですね」
「そう思うよ。じゃあ今日はお鍋を皆で食べて」
「最後はどうしますか?」
 トミーはお鍋を全部食べてからお話しました。
「それで」
「ああ、締めだね」
「はい、どうしますか?」
「雑炊かな」
 少し考えてです、先生は言いました。
「最後は」
「あっ、いいね」
「だしがよく出ているしね」
「雑炊いいね」
「雑炊も凄くあったまるしね」
 動物の皆も笑顔で答えるのでした。 
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