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fairyLOVEstory

作者:寒元毬藻
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過去の世界編
  第63章 勇者Tマスク仮面

私達は地下牢を、出た。すると階段があった。これで、地上に行けるのであろう。しかし、上から
「はっはっはー!愉快愉快!」と、声が聞こえた。その声を悪美はかすかだが聞いたことのある声だった。そう。その声はかつて地上の茶島を納めた魔族の王様。悪美のお爺ちゃん、「魔黒(まぐろ)」だった。悪美は魔黒の、前に飛び出して
「計画を止めて!」と、言った。すると、魔黒は、驚いた様子で
「妻!?他界したんじゃ!?」と、言ったがすぐに違うことに気がついて
「妻は耳などあそこにないものな。」と、つぶやいた。悪美は
「孫よ!孫!」と、教えたが
「ワシの孫はこんなぬいぐるみなのか!?」と、信じて貰えなかった。呪いだということも説明したがそれでも信じて貰えず、ついに魔黒は怒り
「俺の前から消えろ!」
と、言い放って魔法をぶつけられてしまい遠くに飛ばされてしまった。

悪美は着地したと同時に泣き出した。マチルは
「まだ若いから信じないのも無理ないよ」と、言うしかなかった。そのとき、父親の縁魔と、歩黒の父親で縁魔の弟である「闇一(やみいち)」が歩いてきた。悪美は気がついて泣きながら縁魔のところに行った。そして、
「信じてくれるよね?パパなら。私は貴方の娘よ。」と、言った。当然信じて貰えず、からかわれてしまった。
「未来から来たの。」
そう、伝えてみた。すると、縁魔は
「娘には耳がはえているのか?」と、問いかけてきた。悪美はさっきの反省を活かして
「うん。」と、言った。すると、どうでしょう。縁魔は顔を真っ赤にして
「こんなぬいぐるみみたいな可愛い娘が出きるなんて本望だなぁ♥」
と、喜んだ。それを、見た悪美は涙を垂らしてしまった。そこで、マチルが縁魔に
「皆、本当の姿じゃないから元の姿に戻してほしい。」と、お願いをした。すると、縁魔はいつもの険しい顔に戻して
「魔法は禁止されているから父親しか魔法が使えない。」と、伝えた。しかし、縁魔は皆に協力してくれると、言ってくれた。そんな、父親の姿をみて悪美は
「パパ、大好き!」と、言った。
そんなとき、悪美の頭の上に大砲の玉が落ちてきた。縁魔が危ないと、言ったときには遅かった。が、そのとき!
シュ~~~~~~~~ン!
悪美の上の大砲の玉は粉々に砕かれていた。いったい、誰が助けてくれたのか。そいつは、Tという文字が大きく描かれた仮面を被っていた。そいつが噂のTマスク仮面だと、思われた。しかし、身元を確認することもできず瞬時に去っていってしまった。いったい、Tマスク仮面は誰なのだろうか。悪美達の知り合いなのか。それとも全くもって知らない他人なのか。謎は深まるばかりでした。 
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