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ドリトル先生と悩める画家

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第七幕その八

「いいと思うよ」
「スランプ脱出は早いですか」
「その可能性もあるし。それに」
「それに。ですか」
「いいものも得られるから」
「その頑張る中で」
「それは後になって生きてくるよ」
「スランプの後で」
「うん、そうなるよ」
「頑張ることはいいことですね」
「努力することはね」
 そのこと自体がというのです。
「いいからね」
「だからですね」
「どんどん励むといいよ」
 こうも言ったのでした。
「僕と違ってね」
「先生とは、ですか」
「僕は努力はしてないからね」
「いえ、してますよ」
「そうかな」
「はい、先生いつも頑張って学問をされてますよ」
「いやいや、それは楽しんでいるだけだよ」
 こう太田さんに言うのでした。
「僕はね」
「努力じゃないですか」
「そうだよ」
「つまりあれですね」 
 先生のお話を聞いてです、太田さんは笑ってお話しました。
「努力を努力と思わない」
「そうなるのかな」
「そうだと思いますよ」
「そうだといいけれどね」
「先生の努力は凄いですよ」
 学問に励んでいることを努力とするならというのです。
「もう相当に」
「そうなのかな」
「はい、まあ僕もスランプなのは事実ですが」
「絵を楽しんでるんだね」
「色々観て回ることも」
 それもというのです。
「そうしてます」
「楽しんでそして」
「やっていってます」
「そうなんだね」
「はい、今も薔薇を観ていますし」
「ああ、そうだね」
「薔薇も楽しんでいます」
 鑑賞してというのです。
「こうして。そして次は」
「どのお花を観るのかな」
「熱帯のお花を観に行きます」
「ああ、そちらをだね」
「はい、そうします」
 こう先生にお話するのでした。
「次は」
「熱帯の鮮やかな色の花達をだね」
「そうします」
「それもいいね」
 先生は笑顔で、です。また言いました。
「とにかく何でもどんどんしていけばね」
「きっかけになりますよね」
「スランプを抜け出るね」
「そうですよね。ですから」
「熱帯のお花も観るんだね」
「ラフレシアも見ます」
 世界最大のお花です、その匂いも有名です。 
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