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ドリトル先生と悩める画家

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第六幕その五

「それからね、そしてこうしてね」
「カトリックもプロテスタントもだね」
「仲良くしている」
「そうした国になったんだね」
「そうだよ、どうも仏教の宗派の違いみたいな感覚で」
 先生の見たところではです。
「日本人はカトリックとプロテスタントを考えているね」
「同じキリスト教として」
「違いはないってだね」
「考えているんだね」
「そうだね、僕も最初その話を聞いてびっくりしたよ」
 先生が最初日本の宗教のその考えを聞いてです。
「そんな国があるんだって」
「そのことも独特だからね、日本って」
「宗教のことでもね」
「カトリックもプロテスタントも同じって」
「そうした考えの国だって」
「うん、日本はそうした意味でも不思議な国だと思ったよ」
 そのお話を聞いた時の先生の偽らざる考えです。
「本当にね、そしてその下地はね」
「仏教も神道も信じている」
「それも同時に」
「だからキリスト教もそう思える」
「そういうことね」
「そうなんだ、アジア全体のことにしても」
 それでもというのです。
「日本はそのことは特に凄いかな」
「そうなんだね」
「そうした国なんだね」
「日本っていう国は」
「宗教でも不思議な国なんだね」
「そうだよ、じゃあ今からね」
「うん、三時だしねもうすぐ」
「研究室に着いたらティータイムだね」
「いつものだね」
「今日はロシア風だから」
 そのティータイムだというのです。
「そちらを飲もうね」
「あのジャムを舐めながら飲む紅茶ね」
「イギリスのとはまた違う煎れ方の」
「それを飲むのね」
「そうするのね」
「そうしよう、お菓子もね」
 そちらもというのです。
「ロシアのだよ」
「クッキーみたいなケーキとか」
「そういうのを食べるのね」
「何か日本に来てから」
「先生色々なティーセット楽しんでるわね」
「イギリスのだけじゃなくて」
「うん、そうなったね」
 実際にとです、先生も答えます。
「紅茶の種類にしても」
「そうそう、そちらもね」
「何かと変わったし」
「この前飲んだウィンナーティーにしても」
「イギリスにいた時は飲まなかったから」
「ミルクティーのみだったからね」 
 イギリスにいた時のこともです、先生は言いました。 
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